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2004.03.16

驚く依頼

 週末から週明け、「ダラムサラツアーに合わせてチベット仏教に詳しい日本人ガイドを紹介してほしい」「ダラムサラに行くことが決まったので宿の予約と見学をお願いしたい」という急な依頼が相次ぎ、ダラムサラとやりとり。私には現地に振ることくらいしかできず、向こうに余計な手間をかけさせているだけなのでは、とちと不安。

 それにしても驚くことばかり。
 ルンタ・ハウスに泊まりたい、という依頼は、卒業旅行だという大学生から、ゼミの教授を通じて連絡があったもので、それ自体は礼儀正しいなぁというか面倒見のいい教授だなあというかその程度なんだけど、「いつ出発ですか」と聞くと「明日です」とのこと。明日かよ!
 で、「何日くらい滞在するんですか」と聞くと、「1泊2日なんです」だって。1泊2日あ!?
 「17日の飛行機でインドに発って、22日には帰国する予定です」。
 どへー。社会人の私だって、そんな日数しかないんだったらインド行き自体をあきらめるか別の場所に変えると思う。学生の旅行というのは「時間だけはふんだんにある」ところに利があると思っていたんだけど、長引く不況でそんな時代ではなくなったのだろうか?
 よっぽどピンポイントな目的でないと、往復して疲れるだけで終わってしまうだろうなぁ。現地滞在1泊2日でもいいからとにかくダラムサラに行きたい、という目的ってあるとしたら何かな、と考えてみたけど、「ダライラマ法王との個別謁見がとれた」とか「生まれる子供に直接名前をつけてもらいたい」とか「ダラムサラに住む肉親が危篤になった」くらいしか思いつかなかったよ~。
 それで「ダラムサラで何をしたいのか」と尋ねると、「チベット難民の現状を実際に見てきたい」とのお応え。それは……現地に1年住み込むくらいの心構えが必要なテーマでは。「大学で映像を学んだので、卒業旅行でもあるし、インタビューをしたり現地の状況を記録したいと思っています」。……あの、ぐ、具体的には? 「チベット仏教の寺院が再興されていると聞いたので、そうした寺院を訪ねたり、現在でも難民が増え続けていると知り、そうした様子をみることができれば」。
 チベット仏教僧院(僧侶が修行している大規模なもの)はマクロードガンジにはなく、近いところでもダラムサラから車で1時間ほどかかるセツルメントにあること、撮影には(正式には)亡命政府のインフォメーションオフィスで許可証をもらう必要があること、ニューカマーの難民は立ち入りに許可が必要な一時滞在施設のほか郊外の難民学校などに居住していて、やはりそこに行くにも時間がかかること─―などを説明したものの、距離感や時間の概念が通じているのかいないのか……。「映画『ザ・カップ』に出てきた寺院に行きたい」などと具体的な目的地があるんだったらまだ対処しようもあるんだろうけどなあ。
 海外経験があまりない学生さんで、国内旅行のような感覚でコトを考えているのかなぁと思えば、「夏休みにはアフガニスタン難民キャンプに行ってドキュメンタリー番組を作ることができました」とも。まさかそれも1泊2日で行ってきたのではあるまい。

 もうひとつの日本人ガイド紹介のほうは、日給30ドルしか出せない、ということで話自体がお流れに。
 それにしても今や、中堅旅行会社から10数人規模でのダラムサラツアーというのが出てるんですねえ(「風の旅行社」の個人手配旅行は知っていたけど)。98年に妹がJTBのカウンター行って、「ダラムサラが含まれるインドツアー旅行はありますか」「そんな都市はインドにはないと思いますよ」というやりとりをした状況は既に変わっているんでしょうか(JTB行くのが間違っているといえばそうなのかも知れんけど)。

 現在ダラムサラはティーチング期間中で、各地のチベット人や外国人が大量に集まってきているとか。宿もどこも混んでいて(ティーチング期間中の数週間滞在する人がほとんどなので)、もちろんルンタ・ハウスもいっぱいだし、空室を見つけることさえかなり難しい状況とのこと。現地からかなり困惑してる様子が伝わってきて、確かに「明日出発します」はナイよなあ、と思った次第。
 その日の風の気の向くままにフラッと思い立ったとか、突然「そうだインド行こう」と啓示がひらめいちゃった、なんて場合は、面識のない善意の第3者の手をわずらわせず、自助努力してもらいたいものです。ダラムサラのゲストハウスだって、電話線つながってて国際電話掛けられるところがないわけでもないんだし。

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