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2004.06.24

少子化と参院選公示と男児突き落とし(脈絡なし)

 チベットとは関係ない話で、どこにどう書いていいのか分からないけど、参院選も公示されたことだし(もっと関係ないけど)、時折ふっと考えていたことなど。

 出生率1.29、厚労省は「年金制度見直し必要ない」

 厚生労働省は10日、日本人女性1人が産む子どもの数の平均数を示す03年の合計特殊出生率を発表した。出生率は戦後最低だった02年の1.32を下回って1.29となった。生まれた子どもの数は約112万4000人で約3万人減少し、1899年に統計を取り始めて以来最低。(一部抜粋)
 この「日本人女性」ってのは“日本国籍女性”を意味してるんですかね。外国籍住人は統計対象に含まれてないんでしょうか。そもそも人口の増減には自然増(自然減)とは別に「社会増(社会減)」という要因もあるのだから、「日本人女性の特殊出生率低下」が直接そのまま「日本の人口が減る」と言えるかどうか疑問に思ってるんですけど、私。
 もしわざと外国籍住人を調査対象から外して、「(いわゆる)日本人の母親から生まれる“血統上の”日本人」の合計特殊出生率を調べてるんだ、なんて結論だとしたら、それに何の意味があるの? としか思えないんですが……。
 というのも、たまたま今日は参院選の公示があったもんで、毎度毎度「自民・民主全国決戦」とか「焦点は投票率」などというアオリを目にするたびに、決して少なからぬ数の人たちがカヤの外にいるはずなんだけどなあ、……と思ってしまうからで。
 「あなたは選挙に行きますか?」と無作為にマイクを向ける(多くは無関心層を非難するトーンの)街頭インタビュー。あれ、「自分には関係ないし」と斜に構えて答える人たちを簡単に非難するけど、もしかして「外国籍かもしれない」「日本人の恋人がいるのに偽装を疑われて国籍取得が認められてないのかもしれない」「難民認定棄却されて抗告中なのかもしれない」……とは思わないのかなあ? (←いや後半の想像には無理があるだろ)
 純粋血統主義者が産めよ増やせよ笛吹くのは勝手だけど、そうじゃないって人だったら、異なるバックグラウンドを持った人たちをも受け入れて住みやすくして人口が増えて、そうした人が社会的成功を収めて税収も増えて、年金制度を支える層も厚くなって、……っていう社会の構築を考えたほうがずっと生産的だと思うんだけど(と、産んで増やしてない立場の人間が言っても説得力に欠けるかも知れないけどさ)。
 ↑は極論だしきれい事だけど、しかしそれはすぐそこまで来てるんじゃ……と考えた事件がありました。

「怖がらせたかった」と男児突き落とした中2少女

 少女は、母親と2人暮らしで、母親の出身地である東南アジアで、3年ほど前まで生活していた。日本語だけでなく、英語や中国語なども話せるといい、「とても頭の回転の速い子」(捜査幹部)という。また、学校関係者によると、少女は中学に入学したものの、ほとんど登校していなかったという。  (一部抜粋)(※群馬に配られてる13S版では「母親の出身地であるマレーシアで」「日本語とマレー語だけでなく」と国名を特定。最終版で「東南アジア」とぼかされているのは情報が不正確だったからか?)

男児突き落とし、中2少女の審判開始を決定
 少女は、都内の繁華街のマンションで、母親と2人で暮らしていた。近所の女性によると、1年半前に引っ越してきた直後から、母親が少女をしかる大きな声が頻繁に聞こえ、午前1時過ぎまで続くことも少なくなかった。(一部抜粋)

男児突き落とし:中2少女、7月上旬にも第1回審判
 少女は01年11月、母親の出身地の東南アジアから区立小に転入。数カ月後には学校生活になじめず、指導困難な状況になったという。02年6月、小学校に転学届を出し、通学しなくなった。区立中に入学後、区が不登校生徒を支援する「適応教室」に通っていた。事件当日も通常通り、午前9時45分~午後3時まで教室にいたという。(一部抜粋)
 小学生が小学生を殺害する事件が起こった直後だけに、「プレ思春期少女の心の闇」「暴走する少女たち」って感じでとらえられている事件だけど、別の部分に、あー、ここまで来てるんだ東京(新宿)の現場は、と思わされたのでした。
 被害者が中国籍の男の子(5歳)なら、加害者は東南アジアルーツの女の子。しかも(推測するに日本人であろう)父親は不在。3年前に来日して小学校高学年に編入、直後から不登校になってることも考え合わせると、「こころの教育」とか「いのちの大切さ」とはまた別のセーフティネットが必要になってたんじゃないかって気がしてならないのは、私だけなんでしょうか。

 【追記】
 引用の追記。いろんな問題を孕んでいるんだろうなあきっと。憶測でものをいうのはやめます。(6月27日)
 “異国人”少女に心の傷…男児突き落とし事件

 東京都新宿区高田馬場のマンションで孫継祖ちゃん(5)が突き落とされた事件で、観護措置中の中学2年の少女(13)は、約3年前まで暮らしていた東南アジアの小学校で、教師や同級生に「戦争で日本人にひどい目にあった」などと言われて、暴行やいじめを頻繁に受けていたことが26日、わかった。
 帰国後の小学校では反対に、少女は教師を殴り、動物を傷つけるようになった。心に傷を抱えて帰国した少女が発するサインに、周りの大人たちは気付きながらも、手を差し伸べることはできなかった。
 関係者によると、少女は日本で生まれ、国籍も日本にあるが、1歳の時、家庭の事情で、母親の出身地の東南アジアの国に母親と2人で移り住んだ。
 現地の小学校に入学したが、入学当初から、泣きながら帰宅することが多く、顔や体にあざを作って帰ってくることもしばしばあったという。
 母親が事情を尋ねても、少女は何も答えなかったため、母親は日本大使館などに相談。現地の関係機関が小学校に事情を聞いたところ、教師らが少女に殴るけるなどの暴行を加えていたことがわかった。教師らは少女に暴行を加える際、「私たちの親族は、戦争で日本人に痛い目に遭わされた」などと話していたという。その後も、暴行を受け続けたため、少女は転校したが、そこでも同級生からいじめを受けていたという。
 少女の小学校での成績は優秀で、現地語のほか、英語、中国語にも習熟していた。しかし、少女は次第に、母親に「日本にいるお父さんに会いたい」と訴えるようになり、2001年に帰国。同年11月から都内の小学校の5年生のクラスに転入した。日本語は帰国後に覚えた。
 転入後まもなく、少女の行動に異変が出始めた。授業中に教師から言動などを注意されると、突然わめいたりするなどのパニック状態に陥った。校長や教師につかみかかったり、階段を下りている教師を後ろから突き飛ばしたりしたほか、カッターナイフを持って教師を追いかけるなどの問題行動を繰り返すようになった。学校で飼っているニワトリやウサギ、ハムスターなどの小動物を傷つけることもあった。
 同級生の保護者から、少女の行動を問題視する声が上がったこともあり、転入からわずか7か月後の2002年6月、少女の母親は区教委に「転学届」を提出。区教委は転学届を受理したが、実際には転校手続きは行われず、少女は卒業まで1度も学校に通うことはなかった。
 小学校の同級生の母親の1人は、「保護者たちは学校や区教委に相談したが、結果的にだれも助けてやれなかった。少女が『日本』に順応するための受け皿があれば、こんな事件は起きなかったかもしれない」と話す。少女と接見した付添人の弁護士も25日の会見で、「事件との因果関係はまだわからないが、少女は、日本と東南アジアの両方で“外国人”として排斥される経験があったようだ。少女もつらい経験をしてきたと思う」と語った。 (2004/6/26/14:34 読売新聞)

 27日付東京新聞には、中2少女の卒業した小学校は全校生の6割が日本以外の国籍を持つ「多国籍校」で、日本語指導や“生活適応指導”も行われており、校舎入り口には12カ国の国旗が貼られている様子が描写されていました。(ネットで見つかりませんでした。共同配信だったのかも)

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