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2004.07.04

米寿と長寿を祝う会

DSC_01161.JPG 某所にて「野元甚蔵さんの米寿と長寿を祝う会」。
 1939年から約1年間、ダライラマ14世が即位した当時のチベットに滞在、今年数えで88歳を迎える野元さんが法王誕生レセプション出席のため上京されたのを機に、在京のチベットや山関係者がお祝いしようという集いでした。発起人の「地平線会議」世話人の江本嘉伸さんを中心に、写真家、研究者、作家、登山家、冒険家、TVディレクターその他もろもろ、私がここに混じっていていいのか? な豪華な顔ぶれ。テーブルにはチベットでお祝いの席につきものの煎った青裸麦の大盛り、バターで練ったツァンパ、柔らかく煮たトゥマ、カプセなどが並ぶ中、野元さんから、チベットからの脱出行や帰国当時の思い出など、当時の話もうかがい、ケーキを切りカターを贈って長寿と健康を喜びました。
 ずっと農業にかかわってこられ、現在も自宅の畑で野菜を作る日々という野元さん、「お若いですね」という声に「見た目は元気かもしれんけど体はあちこちガタが来とるです。今年法王事務所から祝賀パーティの招待状をいただいたもんで、これはなんとか行かな、今いかんといつどうなるか分からん、と思って来たとです」とのこと。チベットの今昔話に花が咲き、「ぜひもう一度今のチベットに」「次は白寿を祝わないと」と盛り上がるなか、「そうですね、なんとしても白寿を迎えてまた皆さんにお礼申し上げんと」と宣言して頂きました。
 それにしても江本さんが「人間兵器」と紹介するブレーン6人の働きぶりはすごい! 会場の設営から受け付け、場が和んだ頃に料理を運び、飲み物を準備し、野元さんにお祝いのファイルを用意したばかりでなくデジカメの写真をその場でプリントし、印刷物をつくり、かゆいところに手が届く活躍ぶり。野元さんももちろんですが、江本さんのご満悦ぶり(失礼!)も印象的でした。
 私は法王レセプションには出席せず帰宅(別にご招待もいただいていない)。
 仕事を兼ねるという名目をつけて無理矢理参加した面からはちらっと敗北感漂った部分もありました(そもそも初対面で短時間では信頼関係もないしどだい無理だとは分かってるんですな)が、野元さんの穏やかで控えめなお人柄と、ご家族の愛情が伝わってきて、とても暖かな気持ちになった会でした。私も元気だそう。

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