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2005.06.27

旅の指さし会話帳「チベット」

yubisashi 上京ついでに新宿「紀伊国屋」にて購入。
 既にちべ者さんiTibet@ryoheiさんが触れてますが、星泉先生とデキペマさんの「旅の指さし会話帳『チベット』」(情報センター出版局/¥1800税抜き)です。
 随所にコダワリがあっていい感じ!
 振り返れば私がチベットに関心を持った当時、一般書店で手に入るチベット語のテキストは「エキスプレス チベット語」(大学書林)のみ。いやもちろんあれはきちんとした敬語を学べるすごくいい本(とくにラサ語フェチにとって)なんだけど、まず最初の章がチベット語の子音の発音……50いくつだったか(いま手元にとっさに出てこなくて)……とそれに対応する発音表記の羅列だったかと……次が確かチベット文字の解説で…。ダイアログにたどり着く前にそこで挫折したヘタレな私…あ~。思えばあのテキストは星先生のお母様の手になるものでしたか。
 指さし会話帳のすごい所は「現地に持って行って使う」ことを前提としている点。
 だから、現地の人が読んで発音するためのチベット文字表記と、日本人が読むためのふりがな(カタカナ)のみ。チベット語の発音はチベット文字で書くしかない訳で、どんなにローマナイズしたところで「似せた音」にしかならない、だったらカタカナだって「似せた音」。って訳であとはイラストを指して意味を伝えて、耳で聞いて口に出して話せるようになりましょう、って画期的だし大切なことだよね! ああっ今チベットに向かう旅人はなんて幸せなんだろうー……あの当時にこの本があればー(←年寄りの愚痴)。
yubisashi02 主にチベット本土でユースフルな単語がまたツボを心得てて…「バター茶(チャスマ)」の隣に「バターなしの茶(チャダン※1)」があったり、「水(チュ)」だけじゃなく「湯冷まし(チュ・クタン※2)」があったり、実際にチベットを旅行しないと出てこない語彙ですよ、もう。
 さらにイラストがまたツボをおさえてて、眺めてるだけで楽しいです。「お寺の中で」なんつーマニアックな章もあるんですが(でもチベット旅行する時には必要になる)、「釈迦牟尼」「観音菩薩」「阿弥陀如来」から「パドマサンバヴァ」「ミラレパ」に至るマニアックな単語にイラストがついてて、これが眺めてるとそう見えてくる(笑)。なんでそんなことができるんだろー。かと思うと、「これはなんの像ですか(クティ・カレレ)」には指を広げて手の平を見せてる人の絵がついてて、つまり仏像なんかは指さすんじゃなくて手のひら全体で下からおしいだくように指し示すんだよ、というチベット流の礼儀も伝えてたり。唸りました。

※1 ちょっとしょっぱい塩入りのもあるのでストレートティーとは限らないから「バターなしの」に唸った。チャガモ(甘いミルルクティー)は茶館で買って飲むものだから、お招きされた家で、どうしてもチャスマがダメな人にとって必須な単語だと思う、たぶん。一般の会話本には「チャスマ」と「チャガモ」の2種類しか載ってなかったりするんだなこれが
※2 中国大陸では生水は飲めないので。チベットでも生水は飲まない方がいいと思う。硬水で腹を下すか、高原を流れるきれいそうな水でも上流に放牧地があったりするし

 「チベット入境→宿」では「チベットへ行きたい」「飛行機に乗る」「私の荷物が出てきません」あたりまでは中国語で、「ラサ」は漢字とチベット語の2種類表記、「今晩泊まれますか」からいきなりチベット語になっている(しかもなんの説明も解説もない!)のが「おおっチベットに入ったんだ!」とドラマチックでさえあります(笑)。すごくイイです。
 ちょっとアレンジしたら「国境の向こう側用」バージョンもできそう。
 「ダライラマ法王に謁見したいのですが」なんかが基本文型に加わって、映画は(指さし会話帳では「チベットの女」だけだったけど)「クンドゥン」「ザ・カップ」、流行歌手の名前も変えて(詳しくないけど)。単語には「亡命」とか「難民」とか「ニューカマー」とか「監獄」とか……あ、だんだん怖いほうに行ってしまった。
 詳しくは→ Amazon bk1

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Comments

>>「国境の向こう側用」バージョン

インド(ダラムサラ、ラダック、ダージリン・シッキム)編で。
謁見編で「チベット語の名前をください」、とか。
あとは、活動編で「Free(以下自粛)!」とか。

Posted by: ちべ者 | 2005.06.29 at 08:37 AM

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