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2005.07.06

最近の裏ルンタのつれづれ

 季節の巡り合わせ(?)、継続中。仕事しつつ、パソコンと悪戦苦闘(←こっちはなんとかホームページ作成ソフトインストールまでこぎつけた段階…データはこれから。まだしばらくブログ更新しかできません)しつつ、平行してこんなやりとりもありました、ってことでご報告&ご紹介。
  ◇
 数日前のことになりますが、ダイエー横須賀店様からクレパス300箱のご寄付をいただきました。(こういう場合って固有名詞出してもいいよね? 何かまずいかな?)ありがとうございました。
 横須賀にお住まいの、チベット難民への支援を呼びかけてくださっている方の仲立ちで、巡り巡って寄付に結びついたとのこと。ダイエーさんからは仲立ちしていただいた方個人への寄付品引渡しはできない、とのことで、日本事務局として住所を公開してる私のところに送っていただきました。私の所からインドに発送して、送料については仲立ちいただいた方が助けてくださる、という段取りです。
 段ボール3箱のクレパスを受け取って、よーし郵便局に持ち込もう、と車に積み込んで、はッ。
 これこのまま転送したら間違いなくインドで関税掛けられるのでは! 新品のクレパス300箱だもんなあ。「知り合いにプレゼント」といっても通らない分量かも。普段、人から聞かれるたびに「新品個包装の同一商品多数をそのまま送るのは避けてください」なんて軽くリクエストしていたけど、そうかこういう局面に立たされるわけね! どうすんだこれ、とりあえずバラして他に何か適当に足してカムフラージュする!? いざ自分が動く段になると気を遣うよねー。物資を支援下さってる人に掛けてる気苦労をいまさら思ったりしますよ。すいませんほんといつも。
  ◇
 「アクセサリづくりに興味あります」という方からメール。
 日本人向けのデザイン加工のアドバイスを求めています、という返信をしたところ、ご自身の作品の画像を添えた返信をいただきました。……ってこれが、アンティーク調というかエスニック調というか(←あまりファッショナブルな単語を知らなくてすいません)ゴージャスかつ格好いいのなんのって! すごいすごいすごいー! 遠距離なのでどんな形でお力を借りるか課題もあるけど、世の中いろんな才能のある人が、いるところにはいるんだぁ、となんだかしみじみ。人の縁(いやチベットの縁、ですかね)はすごいです。
  ◇
 「赤ちゃんの紙おむつや紙ぱんつを送ろうと思うのですが」というメールもいただきました。
 これまで、子供服とかおもちゃや文房具は考えついたし、いろんな問い合わせにあつかましく「こんな服がいい、こんな服は避けた方が」なんて返信を出していたけれど、おむつのことを尋ねられ、改めて「そういえばチベット人の乳幼児ってどうしてるんだろう?」。
 自分に子供がいないから視界に入ってても認識できずにきちゃったんだと思うんだけど、干したおしめが風に翻ってる、とかあまり見たことない気が。雨季のどしゃぶりの時はどうしてるんだろ? 本土ではおむつ姿で大きなお尻を振って歩いてる子どもをみた記憶がない……本土(特にアムドやカムの方)では中国大陸と同様に股のぱっくり開いたズボンでどこでもしゃがんで「しー」、草原の遊牧民は小さいころからアマラ手製のチュバを着て、大人も子どももしゃがんだらそこがトイレ、って感じだったし。
 ……それにしても紙おむつ・紙パンツはダラムサラではちょっとな、分別回収さえまだ徹底できてないし、不法投棄がひどいったらないし、そもそも紙おむつって燃えるごみ? 焼却施設の性能も日本とあっちじゃ違うような、などと思いつつ、現地に問い合わせたら、「紙おむつは最近インドで販売が始まり、日本以上に高い値段で売り出されている超高級品で、テレビCMもばんばん流れて購買欲を煽っている商品だけど、ダラムサラのごみ問題を考えると、あえて日本から送料掛けて贈るべきものではないと思う」とのこと。うーんやはり。
 そんで聞いたら、ダラムサラでは(インドでは、というべきか?)、幼児に尻割れズボンを履かせる親はいないんだそうです。乳児のうちはおしめ。「おしめ」って商品はないから、柔らかい布地を買ってきて切って使う、とのこと。ちょっと大きくなったらおむつ。おむつカバーはいい既製品がなく、インド製や中国製のビニールパンツを履かせたり、ビニール袋を切って足を出させて代用してたりするんだそうです。知らなかったー…。しかしあの尻割れズボンはいったいどこの民族の習慣なんでしょうか(漢族固有、ってことはないと思うんだよなぁ)。
 そんなわけで、「申し訳ありませんが」と紙おむつのご寄付を断らせていただいたりしつつ、そういえば中越大地震の時も「粉ミルクを」って支援の話があったなあ、あれだって「今これがなかったら」というお母さんたちの実感から出た支援物資だっただろうな、と思い出し、きっとメールくださった女性は、小さいお子さんがいるか育てたことがあって、おしめやおむつの処理がどれだけ大変かを分かっていて、それでチベット難民の新米お母さんのことを気に掛けてくれてるんだろうな……と感謝したのでした。

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Comments

あい変わらずこの手のネタに食いついてしまいました。

インドの話は流水りんこさんの漫画”インドな日々”によると、お子は小さい時に全く何も穿かなくてそのへんでやりたい放題と描いてました。床が石なので全然問題ないらしい。

あと又割れパンツの”かいだんくー”は、まだ原文をちゃんと読んでないけど、春秋戦国時代って秦の前ですよね?大昔からあるようです。しかし大人用か・・・。
http://gb2.chinabroadcast.cn/1015/2002-11-17/98@118898.htm

Posted by: 風来坊 | 2005.07.09 04:36 PM

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