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2008.03.23

ダージリンの祈り

Sscn1842 長くチベットを回っている友人から、ダージリン発の短いメール。
 (ダージリン:インド北西部の山間部の、旧イギリス植民地時代の避暑地。紅茶の「ダージリンティー」のダージリン。Sscn1843シッキムの入り口にあたる街でもあり、歴史的にチベットと交流深く、かつて西欧文化を学ぶためチベット人が留学したりしてました。その流れの上に現在も大きなチベット難民居住区があり、たくさんのチベット人が生活しています)
 写真もついてました。そのまま紹介します。

ダージリンでもデモやってます。もう泣きそうですよ。

Sscn1844  私自身は学生時代にガントク、シリグリ、ポドンを1度旅行で回ってダージリンは通過しただけで、シッキムはもろチベット文化圏だったし、その周辺も、チベットと歴史的につながりがあってもともとチベット人が多い地域だからか、チベット人がチベット人として穏やかに生活しているような(うまく書けなくてすいません)、ダラムサラとちょっと違い“我らチベット難民”的な雰囲気を前面に感じることはない印象だった。あの町が、そうか……。
 メールは追伸があって。

 自分が一からチベット語を教わった恩師が、ダージリンのチベット人代表のひとりになっていて。演説で、政府はともかく、民間レベルでは世界中にチベット人をサポートする人がいます。こうして日本からも、って、私を見て言ったんです。
 もう、涙出ました。
 (一部うらるんた補足追記)

 私は友人に、その場に、日本人として居合わせてくれてありがとう、って言いたいよ。ダージリンのチベット人に「チベタンだけじゃないよ」「日本からも心を寄せてるよ」と存在で示してくれてありがとう。


 こちらはダラムサラから。
 ハンスト、もう9日目になるのか……。

 9日目に入ったハンガーストライキの写真。
 今日は尼さんのグループとソガロプタ(transit School)のグループに分かれていました。

02711 写真には「チベットの雰囲気あるいい男だね」と添え書きつき。くっ、私の好みのタイプを見透かされているか……(と本音冗談はは置いといて)。
 ソガ・ロプタは、新しく整備された、義務教育年齢を超えて亡命してきた難民が3年間、英語とチベット語とヒンディー語を学ぶことができる学校。高等教育の機会というより、異郷インドで生活していくための最低限の知識と語学力を身につけることが最優先されている。「トランジット・スクール」という英語名なのはそのため。
 チベット人がチベット語を学ばなくてはならないのは、地方ごとの言葉(方言)の差異が強いのも一つの理由だけど、きちんとチベット語教育を受けられず、チベット文字の読み書きが苦手なチベット人も多いことが悲しい。
 チベット難民社会は「教育」整備を最優先政策にしてきたけれど、それはやはり15歳以下の義務教育年齢の子供たちが基礎教育を受ける機会を保障することが優先で、16歳以上の青年たちは長いこと、独学するか、授業料を払って私塾に通うか、とにかく自分でなんとかしなければならなかった。その点はソガ・ロプタができてかなりマシにはなったけど、この学校の環境が悪いことで有名で、宿舎が足りなくて1つのベッドで3人が寝てたり、夏には病気が蔓延したり。3年間通えるんだけど、1年とかそのへんで脱落して自分からやめてしまう青年も多い。あと、亡命してきたばかりの難民だから、行動も厳しく制限されて、自由に外出や外泊ができなかったり。
01130  とにかく、つまり、写真の、座り込みをしている青年たちは、ごくごく最近までチベット本土にいて、チベット本来の勉強をしたいとかダライラマ法王に会いたいとか外国にあこがれたとか、とにかく何らかの理由でチベットを逃れてきた人たちばかりなわけで。
 いま故郷はどうなっているのか、家族は無事か、自分が亡命したことが理由で取調べを受けたりしていないか――さまざまな心配が脳裏をよぎってのハンガーストライキ参加なんだ、と、彼らの心中を思うと切ない。

 もう一枚は昨日から始まったツクラカンのマニサガ(念誦会)の様子。
 法王と政府のイニシアティブではじめられた今回のマニサガ。一般の人は観音の真言であるオムマニペメフンを1億回、僧尼はターラ菩薩の長いバージョン、ドルマネルティックを同じく1億回。
 オムマニペメフンはまだしも、ドルマネルティックの方は1回がお経4枚分はあるのです。何人でやるか、何日でやるのかによる訳ですが、3週間の予定とか。もちろん夜寝てては時間が足りないので、夜中も交代制で24時間途切れなく唱え続けるのだそうです。
 プルブという降魔タイプのこわいのも唱えられています。般若心経のグループもいるとか。
 全員で唱える様は怒涛の如し、迫力がありますよ。よく見れば一般の参加者はほとんど年寄りです。デモに行けないお年寄りも参加できる抗議念誦会とも言えますかね。
 雪山の向こうのチベットには今、デモに参加し、連れて行かれた息子や親戚の安否を気遣う年寄りたちの祈りの声が満ちていることでしょう。
 心清いこの人たちの真実の祈りが世界中に届きますように。
 おやすみなさい。

 い、1億回! チベットの祈りは想像を絶するものがあるけれど、けど。
 あと、メールでは、ダラムサラ日本人決起集会と名付けて日本人会が開かれたというちょっとほのぼの報告も。長期滞在者、在住者、旅行者含めたら20人もいるんですか! うは。

 20人集まった。日本人グループのハンガーストライキ参加は来週日曜日の予定! 志願者は私入れてたった3人!(その日になればもっと増えるかも?)ついでに頭も剃るかも。
 最近、この抵抗坊主頭ファッションが流行ってます。みんな競って頭を丸めています。TCHRDの男全員が剃ったのが始まりでした。特にうけるのは国旗を顔と頭全体に描くことです!
 それとツクラカンのマニサガに行くと言っている日本人も数人いました。

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