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2008.04.13

6項目の要求(緊急委の声明)/ウイルス

 ダラムサラより。

http://www.stoptibetcrisis.net/pr110408.html
に4月11日付の緊急委員会からのPress Releaseが載ってます。
本文飛ばして、最後に6カ条の要求として掲げられてるのだけ訳します。

  1. 早急にチベットに独立した事実調査団を派遣すべきこと。
  2. 早急にチベット全土で自由な取材が許可されるべきこと。
  3. 早急に中国政府はチベット全土でチベット人に対する弾圧と残忍な殺戮を中止すべきこと。
  4. 早急にすべての拘束、逮捕者を解放すべきこと。
  5. 負傷しているチベット人が適切な手当を受けられること。
  6. チベット人の移動と、生活必需品へのアクセスが許されること。

 本文自体も訳せたらいいのですが。自分が片手間に英語読める人間じゃないのと、法王事務所で早晩訳すものだったら二度手間になる(文脈違って訳しちゃってたらまた問題になる)のとか、難しい。

 (14日追記)マリコさんに訳していただきました。TSNJのブログなどにも流れますが、こちらにも引用させて頂きます。ありがとうございました。

 即時釈放への要求
 国連人権高等弁務官ルイーズ・アーバー(Louise Arbour)氏は2008年3月27日、チベット状況の視察のためチベットを訪問したいと述べた。今週に入ってから、中国政府は現在の訪問は不可能であると回答した。また、中国人弁護士団が根拠のない疑惑で逮捕されたチベット人抗議者の法的弁護を熱心に申し出たことに対しても、中国政府は申し出を拒絶し、彼らのチベット入域を禁止したのみならず、「中国の内政問題に関わらないように」という警告を発した。
 上記の事柄は、中国政府がチベット内の人権を蹂躙し、世界にチベットの情勢を露呈したくないということを顕著に示している。人権が奪われているというだけでなく、罪のないチベット人囚人の件で、弁護士たちが法にのっとり、法的な弁護を提供したいという職業的権利も奪われている。
 チベット内外の、チベット人の精神と決意は、これまで以上に強まっており、それらは正義と真実に根ざした闘争という性質を持っているが、中国政府はその事実を隠す事に躍起になっている。チベット問題は、真実と平和に価値を見いだす世界中の何百万という市民たちだけではなく、中国政府に圧力をかけつづけている多数の宗教指導者たち、著名人、各国のリーダーたち、議会のスポークスマンや代表者たちに受け入れられている。
さらには、ここ数週間の間で、チベットを支援する議決案は、 EU議会とアメリカ下院議会で採択された。
 中国政府はチベット全土に軍隊を送り込み、弾圧を続けている。中国政府は、チベット人に愛国再教育を施してダライラマ法王を非難させ、「ダライラマ法王のチベット帰還を支持しません」と述べる書類に署名させている。このような弾圧的政策の中でも、「悲しみと喜びの中、わたしたちは共に立ち上がる」というポスターがチベット各地に貼られ続けている。
 全てのチベット人のため、チベット問題が素早く、平和的に解決するよう、菩薩の真言を捧げるため毎日集っているチベット人に感謝の意を捧げる。

 チベットの重大な局面にあたり、我々は次の6項目が速やかに実行されることを、国連と国際社会に訴える。


 こんな騒ぎのなかだけど、13日は、間隙を縫って中国人留学生と過ごした。
 チベ友のひとりが心込めて教えた日本語学科の、第1期卒業生からたった一人が日本への留学に成功。進学先に仙台を選んだとのことで、「はじめまして、○○せんせいからご紹介いただいたDです」とがちがちに緊張した声で連絡くれたのでした。
 駅から大学に直行し、まだ街中へ降りたことがないというD君をつれてとりあえず藤崎に近いアーケード街周辺でお昼を食べる。「とりあえずこのへんが城市だしね」「コマーシャル(商業)ですね」「うん」
 欲しいものは、と訪ねると、「大丈夫です」との答え。
 「携帯は? 暖房は? 冷蔵庫は? テレビは? 洗濯機は? 電子レンジは?」
 「携帯は水曜日に買う約束をしています」
 「今日なら私、一緒に買い物手伝えるし、今なら、車があるから大きいものも寮まで運べるよ?」
 「……テレビが買いたいです」
 音が出るものが何もないから夜寂しいです、ラジオを持ってこようと思ったけど新しく買うのはもったいないと思ってやめて持ってこなかった、今ちょっと持ってきてたら良かったと思っています、と、ぽつぽつ話す。
 それで一緒に郊外の「セカンドマーケット」に。しかし、中古テレビでも20型以下のなんて見あたらない。ブラウン管のテレビにも1万円以上の値段がついている。「これは、新品を買うよりは安い値段なんですよね?」と気落ちした声のD君。まあそりゃあね。元が大きくて高いからね。1台だけ、フナイの16型のかなり古いのがあったけど、それも「現状渡し」という但し書きつきで4800円の値段がついていた。D君、「どう思いますか」と心動かされた様子。というか、最初から、一番安いのを買うつもりでいたのかも。
 私、テレビは今アナログ放送がデジタル放送に切り替わる途中で、アナログのテレビを買ってもあと3年くらいしたら使えなくなる、デジタル放送になっても見られるテレビは液晶テレビといって高いタイプで、でも場所が少なくてすむ、などという説明を試みるも、撃沈。そもそもブラウン管が中国語でなんて言うのかさえ知らない(笑)。
 「数年しか使えなくても、安ければいいです」
 4800円は安いのか? 2011年には使えなくなる、しかも現状渡し、動作保証なしの中古テレビ。一方のD君は、まだ日本の物価に目を回していて、大学から繁華街に降りるバス代の片道200円でさえ「バス1回が食事1食分なので驚いて、町に行くときは歩いて行こうと思ってました」なんて言うんだぜ。
 ……考えた末、私は決めて、提案した。
 「あのね、私の家にテレビがあるの。古いけど、小さくて、まだ動くと思う。それもあと3年で使えなくなるの。それでよければ、それをあげる。いい? あと3年しか使えないよ。それから、捨てるときにお金がかかるよ」
 「いいです」
 オーケー、私だって早晩、地デジ対応のテレビに買い換えなければいけなかったんだし。自宅に寄ってテレビを持ち出し(確認したら1994年製だった、まぁよく動いたわ)、これからここで生活する、という彼の寮を訪ねて、――ちょっと唖然。
 ボロい……。私が80年代終わりに過ごした北京の留学生楼よりボロいかも!
 部屋には机とベッドと動かないスチームがあるきりで、壁ははがれてコンクリートがほぼむき出し、今どきサッシでさえない窓枠は固まったパテがずるっとぶら下がってすきま風が吹いてる。
 「大丈夫じゃないじゃん! 寒いよ!」
 「服がたくさんあるし、布団もあるから大丈夫」
 「冷蔵庫は? 洗濯機は? カーテンは? テーブルもいるでしょ?」
 「私はまず、勉強に必要なものを優先して、冷蔵庫は、まだなくてもいいですと思います。今日は、テレビが欲しかったので、テレビがあるようになってそれで十分です」
 泣ける……。
 テレビをつなごうと思ったら、部屋のどこにもアンテナ線がない。壁に埋め込みの端子もみつからない。「ちょっと聞いてきます」と管理人室に出ていったD君がしょげて戻ってくる。「テレビのアンテナつなぐとこ、ないそうです……」
 D君は「水曜日に買いに行きます」と言うけど、ザーッという砂嵐しか出ないテレビと彼ひとりを残して帰る気にはなれず、「車で行けばすぐじゃん」と説き伏せて、室内アンテナを買った。
 往復の車内で、D君がぽつぽつ身の上語り。第1希望の大学進学に失敗したこと、日本語学科は第2希望だったけど、今は日本語を勉強して日本にも来ることができて自分の将来はどうなるかわからないけど幸運だったと思っていること、留学するのに親戚がお金を貸してくれて卒業したら返すこと、ほかの中国人留学生たちはもっとピンチュン(貧窮)な家の子も多くて来日翌日から働いたりするけど、自分も大変だけど、勉強を優先にできるアルバイトが見つかればいいと思っていること……。

 あえてこの日は五輪の話題やチベットの話題は持ち出さなかったけれど、いつかそんな話をする機会もあるかもしれないけど、そのときはそのとき。頑張れD君。


 ウイルスメールが届いている話。
 「mlogan@ohchr.org」というメールアドレスから「Embassy of Japan in Foreign(Update)」というタイトルで「April_20_HR_Tibet.zip」という名前の添付ファイル。関係者のML(ただし参加登録はオープン)にも同じmlogan@ohchr.orgから「Conference on Human Rights in Tibet」というタイトルで同じネームのzipファイル。
 メールの内容は

Conference on Human Rights in Tibet General Assembly resolutions on April 20, 2008 on human rights in Tibet held the meeting mainly on whether the Communist Party of China on Tibet monks slaughtered monks and assault incident, as detailed in the annex to the specific content of documents, internal reference. Attached(Optional paper read English and Tibetan)
For further information, contact Marty Logan at mlogan@ohchr.org, Tel: (+977-1) 428 0164, Ext 321 or (+977) 98510 16922 (mobile), website: http://xxxx.ohchr.org

という感じで、アリっちゃぁアリな感じなんだけど、流れてすぐ「発信元が中国です、注意を」との呼び掛け。ファイルを開けた人からは「TROJ_PIDIEF.GDというウイルスが検出されましたので注意」という報告も。
 MLの投稿者は参加メンバーに限定しているけど、メンバーに該当するアドレスはなし。いったん登録してウイルスメールを送ってすぐに会員削除した、ってこと? マメだなあ。

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Comments

先ほど、こんな記事を見つけました。
「Flashアニメでrootkitに感染、チベット騒乱便乗攻撃止まず」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/15/news027.html

Posted by: はぶ | 2008.04.15 at 11:44 AM

初めてコメントさせていただきます。いつも拝読して勉強させていただいております、backroom.と申します。
私のところにも同じメールが来ました。国連の名を騙っていたので、国連窓口のほうに問い合わせさせていただきましたら、「そんなメールは送るはずがない、危ないから破棄しなさい」というご回答・ご助言を頂きました。(超端折って書きましたが、ご丁寧なお返事でした。)
私は中国大使館宛に当該アドレスにてメールで抗議文を送ったので、それのせいかなと思ったのですが、成る程、MLのほうもありますね。。。ほんと、ある意味マメですねぇ。(苦笑)

Posted by: backroom@Free Tibet. | 2008.04.17 at 06:38 AM

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