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April 2008

2008.04.29

ダラムサラより4/29

 ダラムサラの「チベットNOW@ルンタ」更新。

 4月25日までの犠牲者数、負傷者数、逮捕者数について
 すべての情報源を比較検討し、これらの数字の根拠、細かい情報を分析総合した結果、我々は死亡者数203名、負傷者数約1000人、現在も監獄に囚われている者5715人とする。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/50994041.html

 その他、オリンピック聖火リレーのチベット高原通過についてのプレスリリース日本語訳も。素早い情報に頭下がります。

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2008.04.27

0427

 ダラムサラの「チベットNOW@ルンタ」更新。

 悲しい話。
 中のチベット人たちは絶望的な叫びを上げている。このような事がこれ以上起こらないように、「外国にいるチベット人は国際機関に援助を緊急に訴えてくれ」と中の人は叫んでいる。

その他、RFA(ラジオフリーアジア)の内容など。

 亡命チベットの役者達の<対話>についてのコメント
 続中国との対話


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2008.04.26

長野聖火リレーでアピール

 腰痛と睡眠不足で疲労困憊のうらるんたです。
 いろいろあったけどなんとかできて良かった。最後、友人と振り返って思い起こしてたら泣けてきてしまいました。


Nagano01 早朝、「国境なき記者団」に激励されるチベット人たち。ツェリンさんもがっちり握手されてました。チベット人側もちゃんと用意していて、カターを贈ってるのが素敵。

Nagano02 善光寺では、境内に入ったあと、用意してきたお経を読み上げ、ツェーメーユンテンを詠唱しました。私は気づかなかったんですが、最初、警備の人が制止しようとしたのを、Nagano03善光寺のお坊さんが「これはお経だからいいんです」ととどめて下さり、お経がそのまま続けられたんだそうです。
 最初ざわざわしていた周囲の参拝客や見物人や取材のマスコミ関係者らも、お経が進むにつれしんとしてチベット人の声に聞き入り、取り巻いた日本人も自然に合掌し、境内がしいんと静粛になったのがとても印象的でした。
 沿道の小競り合いばかりが報じられたなか、少しだけ記事になってました。

 約30人の在日チベット人も境内で「ダライ・ラマがつくったチベットに平和が訪れますように」とチベット語で歌った。在日チベット人の男性カルテさん(34)は「多くの人が一緒に祈ってくれ胸がいっぱいだ。これから人権や宗教についてアピールしていきたい」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/
0426/TKY200804260177.html

 カルテさんって誰だよ怪しいな(笑)とかありますが(「Kaldenさん」が聞き取れなくてカルテになっちゃったんでしょうね)、ツェーメーユンテンの詞(詩)の訳はここ
 この後あった善光寺での追悼法要(SFT日本とチベット問題を考える長野の会が施主になった)もすばらしかったです(事前申請の報道関係者以外撮影不許可だったので写真はなし)。般若心経のあと読み上げられる犠牲者の名前に、思わずこみあげてくるものがありました。そういえば、チベット人名の一覧をカタカナ表記に直したのはT嬢、中国側報道の犠牲者名簿の読みは私。厳粛な気持ちになりながら、この一端に加わらせていただいたことに感謝したのでした。


Nagano04 法要を終えて外に出ると、目に映ったのはウーシンホンチー(五星紅旗)の真っ赤な大波。うっわ~、これほどとは!
 「30人しかいないんだから、できるだけ一緒に行動しよう」と決めたチベット人たちの判断は正しかった。
 待ちかまえていた(?)赤い旗の群衆から、「うーしょちゅき!」「うーしょちゅき!」コールを浴びせられて不意打ちにビックリ。移動する列に追いすがり、ホンチー振って嘘つきコールを続ける。もしかして自分たちの政府を批判している?(んなわけないわなぁ)Nagano05
 右画像は「ホントのチベット 知ってますかーぁ!」と詰め寄る中国人。詰め寄ってる相手が誰か知っての行動か(笑)(注・左は牧野聖修元衆院議員)
 「ミナさーん ホントのチベット来てくたさいね 鉄道もとおたし 景色きれいよ 誰も苦しんでない 幸せね」
 チベット人に、言うか、それを。周囲の日本人から「行ったよ!」「鉄道いらない! 自由ほしい!」と突っ込まれてましたが。
 列後方の知り合いは「アルバイト! アルバイト!」とののしられたとのこと。「意味分からん」とぼやいていた。雇用機会均等を訴えて……ではなく(笑)、動員された中国人留学生の間では、集まったチベットサポーター派の日本人は金をもらって長野に来ているんだという風評が出回っていたのかも(そんな金がいったいどこから・笑)。
 まぁ、日本人側にも、数千円の安ツアー参加呼びかけを「○千円の日当が出る」と誤読して批判していた人もいたし、双方、相手を悪く想像する時に思いつくことは一緒、つーことか。
Magano04  左写真、「チベット 知らないくせに!」「ナニも知らないくせに!」と叫びながら追いすがってきた中国人女性。知り合いのチベタンが「アイノウチベット! アイム チベタン!」と叫び返す。
 「カミング フロム チベット!?」
 知り合い、一瞬詰まる。彼は2世で、ネパール生まれだ。
 一拍おいて、彼女が吐き捨てる。
 「にしぇモノ!」
 ちょっと待て、なんでチベット人の彼がチベットで生まれることができなかったと思ってんだよ! それをニセモノ呼ばわりって、どんだけひどいんだ!?

 「Ni是Shenme地方的?」(どこから来たの?)
 「我自己来」(自分で来たのよ)
 「中国Shenme地方的?」(中国のどこから来たの?)
 「我是北大過来的」(北京大学出身よ)
 「那応該不錯ba」(すごいじゃない)
 「フン」(※ちょっと喜ぶ)
 「去過西蔵ma?」(チベット行ったことある?)
 「……」
 「有蔵族朋友ma?」(チベット人の友達いる?)
聞いたら、目をむいて
 「ni他mennei辺派的了!!」(あんた、あっち側なんでしょ!!)
と叫んで駆け去った。
 “チベット知らないくせに”はどっちだよ!!


 「ウーソつき! ダライラマ、ウーソつき!」
 「共産党こそウソつきだ!!」
 叫び返す声に振り返った。
 早朝、「ええっ、来ちゃったの」と驚く私に、指を1本立てて「ずっと黙って、カメラに映らないようにするから」と薄く笑った知り合いのチベタンだった。
 本当は一番言いたいことがあるけど前に出られない、本土を知る在日チベタンのひとり。しばらく姿を見なかった。辛いけど今目立つことはできない、チベット本土にいる人たちに何か起きるといけないから、と言っていたと人づてに聞いた。本人がどんな経験をしたか、なにを見聞きしてきたか、親戚がどんな目に遭ったか、3月以降に知り合いに何が起きたか――そんなことも聞いていた。
 だから今朝、顔を見た時は驚いた。どれだけの迷いとか決意とか覚悟をして長野に来ることにしたか、想像すると切なかった。「チベット人、1人でも多い方がいいでしょ」。……そうかもしれないけど。全員来たって100人もいないんだよ、それが20人以上来たってすごいことだよ。でも、中国人の人数からしたら、笑っちゃうような数なんだよ……。
 そのチベタンに、なんてことを言うわけ? 誰が「嘘つき」だって? 
 「共産党こそ嘘つきだ!」というその言葉の、血を吐くような重みを、中国人留学生たちはどれだけ知ってるんだろうか? どれだけ伝わったんだろうか?
 泣けてきてしまった。


Nagano08  終点の若里公園。
 300人くらいはいたかなあ。チベット国旗こんなに見たことははい、と思うくらい壮観。

 実をいうと自分は、「チベット旗持って長野に集合!!」的な不特定多数への無差別呼び掛けにあまり同調できないでいまして。重要なのは訴えたいことがきちんと伝わるかどうかだ、人数の多寡はどうでもいい、数を競ってるんじゃなくて問題は質だ、数を頼んでファッション的にアピールしたい人が入り込んで何かトラブル起きても全部一緒くたに「チベット支援者」ってされちゃうし……などと考えていたものではありましたが。

Nagano07  公園の隅から見ていると、もう在日チベット人は全員が集まり、日本人支援者も知っている顔はもうそろったと思うのに、まだ公園の入り口のほうで雪山獅子旗が揺れているのが見えて、「中国、加油!」に混じって「フリー・チベット!」コールが聞こえてくる。若里公園の芝生広場がいっぱいになって、そろそろ途切れるかな、と思ってもまだ続いてる。

Nagano06  チベット人、嬉しいだろうなあ。
 自分たちは30人にも足りなくて、中国人が3000人も5000人もいる中に放り込まれて、「うそつき」とか「ニセモノ」とかひどいこといっぱい言われる中を歩かなきゃいけなくて、それはそのまま人口13億の中国のなかに450万人(国外にあと150万人)しかいないチベットの状況でもあるわけなんだけど、でも、自分たち以外にも雪山獅子旗がはためいているのがたくさん見えて、どこまで歩いてもまだ揺れていて、旗ってパワーあるよね、旗幟鮮明ってよく言ったもんだよ、見えるだけで「あなたの味方です」っていう強烈なメッセージなんだもん。Nagano09
 もう泣けてくるよ。
 中国人には本当にひどいこと言われてかわいそうだったけど、よかったなあ、せめて沿道にチベット旗がいっぱいあって、本当によかったなあ、と思ったのでした。


 ダラムサラの「チベットNOW@ルンタ」更新。

 24日付ダライラマ法王<法友へのアピール>
 現在の危機的な状況において、未だに続く残忍な弾圧行為を直ちに阻止し、拘留されているすべてのチベット人を釈放し、怪我人の緊急医療処置を提供するように、中国政府に要請していただくよう、皆さんすべてに心からお願いします。

 米ニューヨークで24日出されたコメントの日本語訳です。雨に濡れてほとんど機能不全だった集会、本来ならこういう場所で読み上げて、多くの人に知ってもらいたかった。力不足でごめんなさい。

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2008.04.25

チベット文化交流会/法王ご帰還

 チベットNOW@ルンタ更新。

 26日午後4時ダライラマ法王ダラムサラにご帰宅される。
 ダライラマ法王ダラムサラにお戻りになる

 ハンスト中のチベット人たちを見舞ってる様子がいいです。

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2008.04.18

再度怪しすぎるウイルス

 ダラムサラ発信の情報が、めでたく現地から直接発信のブログとして開設されたので(チベットNOW@ルンタ)、ここ「ちべログ」は時々その引用紹介などしつつ、ダラムサラ発信の直接情報というより、今後はだんだんと、もともとの内輪ウケ的身辺雑記に戻っていくような気がします……お越しいただいた方には拍子抜けになってたりしたら申し訳なく……。
 ま、それはそれとして。
 同時に、3月10日以来のことを時系列で思い出そうとして、もうワケわかんなくなってる自分に愕然。そりゃぁね、普段は「チベット」って文字列みただけで嬉しくってブログちくちく更新してたヒトが、テレビつけりゃチベット、雑誌開けばチベット、っつう状態になって、そのうち苦痛になってテレビその他あえてスルーしてましたしね(内部作業に追い回されて既報ウオッチするどころじゃなかったってこともありますが)。
 はるかオウム報道のとき(もう13年も経つのね)も、カルマパ亡命のときも、思えばすぐにメゲて逃げ出して目と耳ふさいでいたので、後から「そんな報道あったっけ?」状態になった記憶もありました。ちょっと気を取り直して、ニュースクリップもやっておこうと思いました。印刷物の実物切り抜きはしんどいからネット引用だけになると思うけど。


 あほすぎるウイルスメールが来た……。今度は日本語。またzipファイル付き。タイトルが

わが国の防衛政策(部内限)

差出人が

防衛大臣 石破 茂
Tel: 03-3508-7525 Fax: 03-3502-5174
Email: g00505@shugiin.go.jp

って、ぶははははは(大爆笑)。普通にありえねぇ。どうやって「衆議院.go.jp」騙ってるんだろうなあ。参考までにソース乗っけておきます。

Return-Path: g00505@shugiin.go.jp
Received: by mbox304-1.nf.xxxxx.com id 4807989b2c0f65;
Fri, 18 Apr 2008 03:36:11 +0900
Received: from mxg501.xxxxx.com (mxg501p.xxxxx.com [172.22.128.41])
by mbox304-1.nf.xxxx.com (Postfix) with ESMTP id 5CF44100E8
for <xxxxxxx@xxxx.com>; Fri, 18 Apr 2008 03:36:11 +0900 (JST)
Received: from shugiin.go.jp (67.228.31.80-static.reverse.softlayer.com [67.228.31.80] (may be forged))by mxg501.xxxxx.com with ESMTP id m3HIZnnG003174
for <xxxxxx@xxxx.com>; Fri, 18 Apr 2008 03:35:51 +0900
X-Nifty-SrcIP: [67.228.31.80]
Message-Id: <200804171835.m3HIZnnG003174@mxg501.xxxxx.com>
Received: from 2E275A22C1E14FA[192.168.1.121] by shugiin.go.jp
  with SMTP id 6E884BF7; Fri, 18 Apr 2008 03:35:40 +1000
From: =?ISO-2022-JP?B?GyRCS0kxUkJnP0MbKEIgGyRCQFBHSxsoQiAbJEJMUBsoQg==?=
<g00505@shugiin.go.jp>
Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCJG8kLDlxJE5LSTFSQC86dhsoQigbJEJJdEZiOEIbKEIp?=
To: "lung-ta" <xxxxxx@xxxxx.com>
Content-Type: multipart/mixed;
boundary="=_NextPart_2rfkindysadvnqw3nerasdf";
charset="iso-2022-jp"
MIME-Version: 1.0
Content-Transfer-Encoding: 8bit
Reply-To: g00505@shugiin.go.jp
Date: Fri, 18 Apr 2008 03:35:47 +0900
X-Mailer: Foxmail 4.1 [cn]
Status:  U
X-UIDL: 1208457371.11279.mbox304-1

This is a multi-part message in MIME format

--=_NextPart_2rfkindysadvnqw3nerasdf
Content-Type: text/plain
Content-Transfer-Encoding: 7bit

 
  本情報に関する訂正、変更等の御連絡は下記までお願いします。
この情報は、部内用に作成していますので、管理については、ご注意願います。
部内用に作成していますので、管理については、ご注意願います。

----------------------
防衛大臣 石破 茂
Tel: 03-3508-7525 Fax: 03-3502-5174
Email: g00505@shugiin.go.jp

 軍事オタクかつ鉄ちゃんらしいという防衛相、ホンモノは普段どんな文体でメール書いたりしてるんだろ(少なくともこんなですます調じゃないだろうとは断言できるが)。
 ……んで、チベット関係者への「釣り餌」がなんで「日本の防衛政策」なんだろう。興味ないし私……。もう、ウイルスの基準がよく分からん(笑)。


 昼過ぎからは長野の公式聖火リレーで善光寺が出発式会場を辞退、のニュースで、突然コメント要請が殺到したみたいでちょっとばたばた。チベット人だから普段ニュースはBBCやCNNなど海外の英語メディアから情報収集しているので、日本で主に話題になってることとズレがあったりして面食らってストレス感じたようで申し訳なく。うう。突然「ゼンコウジ」って振られても、日本人ならまだしも、ぱっと分かんないもんね、そうだよね。

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2008.04.17

チベット語で「上を向いて歩こう」

 ダラムサラから、チベット語のできる日本人(誰だろう?)が「上を向いて歩こう」をチベット語に訳したという訳詩を送っていただきました。これいいですね。
 本当は、テキストに書き起こせればいいのですが、それをしようとしてずっとアップできないままだったので、このまま上げます(すみません)。

006

 まず、チベット人向け原語詩のローマ字バージョン。え、いらないって?(笑)でもこれ、チベット人が耳コピーしたみたいで、「らりるれろ」が「la li lu le lo」だったりいい感じです。
 続いて、チベット語。

002

 すいません、私は読めません。
 で、こちらが、そのチベット語のローマナイズ。幸せ=kyi(キ)、とか、Mik chu sa la がミク(眼)+チュ(水)で「涙」だろうか、とか、単語ひろって想像したり。とほほ。旋律を想像すると、意外にイケそうな気がします。

005

 それからこちらが英語バージョン。

004

 そういや私、ちょっと前に、レゲエアレンジの「上を向いて歩こう」を聴いたことがある……誰のカバーだったか。英語で「Look up, up, up」とか合いの手(?)が入っていたような。あれも悪くなかったなー。

この歌詞はラサなどで歌われてるという、中国経由で入った歌詞ではありません。今度よく調べておきますね。

とあるので、チベット語歌詞も中国語訳経由とか日本語から直訳とか何パターンかあって、これは中国語詞の訳ではないみたいです。へぇ。


 それから、ダラムサラより

 デリーで昨日今日とTYCが相当暴れているみたいですね。
 昨日27人逮捕されたとか。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=20682&article=Tibetan+activists+protest+outside+
Chinese+Embassy+in+New+Delhi

 今日も中国大使館に60人が突撃を試みるも鉄条網とインド警察隊に阻まれ中国大使館の敷地には到達できず、多くが警察のトラックに載せられたとか。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=20668&article=Leading+Tibetan+Writer%2c+Performer%2c+Producer+Arrested
 に例の美人チベット人作家、演出家が拘束されたニュースが少し詳しく出ています。

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2008.04.16

ブログ開設!

 ダラムサラより、14日付のプレスリリース翻訳を送っていただきました。

TIBETAN SOLIDARITY COMMITTEE
(14日付のプレスリリースより)
http://www.stoptibetcrisis.net/pr150408.html

<チベットの学校が閉鎖された>
 4月8日アムド、キルティ僧院付属タクツァンラモ学校が中国政府により閉鎖された。
 この学校はチベット語教育を中心とし、18歳以下の僧侶及び遊牧民、農民の子弟に社会、文化一般を教えていた。学校は1986年に開校され、約500人の生徒が在籍。他に教育を得る機会のない子供たちにとっては非常に大事な学校だった。
 中国側は学校閉鎖の理由は数人の生徒が先月のデモに加わったからだという。しかし理由はそれだけでなく、中国政府のチベット語とチベット文化の存続を阻害しようとの意図が働いているのは明白だ。
 中国政府は不法拘束、逮捕を続けており、ある一つの刑務所だけでも約800人のチベット人が詰め込まれているという。ガンジュ地区の刑務所の様子を逮捕されていた数人のチベット人たちはつぎのように伝えている。「4日に1度だけ、コップに1杯のタン茶(チベッタンブラックティー)と1個のティンモ(蒸しパン)が貰えただけだ。ひどい拷問で手足、胸郭の骨が骨折したりしている者も少なくない。中には目玉が飛び出してしまった者もいた」。
 中国政府は「チベット人は中国の敵」と規定し、チベット人と漢人の共存の不可能性を強調している。以下のごとき、今チベットで広く宣伝されている中国のスローガンにその分離政策の証拠を見ることができる。
 「お前たちが生きて、我らが死ぬか! 我らが生きてお前たちが死ぬか!」とか「我らと我らの敵」とかにだ。

 チベット人はこの動乱以後、あらゆる職場で抑圧と差別を味わっている。中国の軍人、役人たちはその多くがチベット人である警官、警備員を信用できず、中国人軍隊がその代りに使われるべきだと感じ始めている。実際すでにこの事情により多くのチベット人が職を失ったという。
 これは今に始まったことではないが、チベット人と中国人の間に騒動が起こると、一般にチベット人側に罪がない場合でもチベット人が有罪とされるケースが後を絶たない。中国側はダライラマ法王とチベット人を「分離主義者」と言って非難するが、「分離政策」を継続、強化することで、更なる衝突と緊張を作りだそうとしている中国政府こそ、真の「分離
主義者」と言われるべきではないのか?

 ここまで。以下には、この前訳した、6項目の要求が繰り返されています。


 そして、ダラムサラから直接発信するブログが開設されました。
 これまで不定期に(というかほぼ毎日でしたけど)ダラムサラ発のメールの多くを送ってくれていた中原さんが個人ブログ「チベットNOW@ルンタ ダラムサラ通信」を開設。アドレスは
 http://blog.livedoor.jp/rftibet/
です。

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2008.04.15

RFA

 ダラムサラより、RFA(ラジオ・フリー・アジア)。

 今日(15日)の朝、RFAに中国の成都からの電話が入りました。
 電話してきたチベット人は、数日前、ラサから飛行機で成都に飛んで出てきたとのこと。乗り合わせたのは中国人ばかり、チベット人は2人だけ。多くの中国人は今回の騒動を契機に内地に引き揚げるという人たちだった。中国に向かう鉄道もこのところ引き揚げる中国人で常に満員との話。
 本人は中国政府の役所で働いているそうだ。事件の後、中で働くチベット人に対する毛嫌い、怒りが露骨になった。1人1人ダライラマ法王を非難する書面にサインを求められ、逆らえば即、警察に連れて行かれる。
 街中に軍隊が溢れている。2万人はいるとの話だが、本当にそれくらいいるかもしれない。街のいたるところに検問所が設けられていて、チベット人はほとんど中でも移動はできない状態だ。
 軍人の多くが中国内地出身だから、検問でも言葉が通じない、そのうえ中国人は極端にチベット人を嫌っている、そこで言葉が通じないと解るとすぐに殴りかかったり蹴散らされる。街で肉や野菜を売るのはほとんど中国人だが、チベット人が買いに行くと法外な値段を言う。
 14日に銃弾を浴びたり負傷したチベット人が病院に押し掛けたが、ほとんど追い返された。怪我した中国人はちゃんと見てもらえる。そののち病院にいたチベット人はすべて警察に引き渡されたと聞いている。それからはチベット人は病院に行かなくなった。
 いまでも、チベット人はみんな大変な恐怖と不安を抱えて暮らしてる。
 「私はいつもテレビや映画で見ていた『野蛮で非情な日本軍が中国人を虐殺するシーン』そのものが今ラサで起きてるんだ、と感じたよ」
このように話していました。最後の話は、本当に電話で彼が言った言葉です。


 再び、不気味なメールの話。
 SFTJapanの問い合わせ用アドレスにしているGoogleアカウントの連絡用メールアドレスに、accounts-noreply@google.comからメール。

要启重置您的xxxxxxxx@gmail.com Google 帐户程,请访问以下http://www.google.com/accounts/RP?c=CI79hYjYtLWulgEQuvWr3JXEiLgv&hl=zh_CN如果通以上接无法访问网址制并粘至新的浏览器窗口中。非常感您使用 Google 如果您您的帐户有任何问题或疑请浏览 Google 帐户见问题解答,地址如下: http://www.google.com/support/accounts/
只是一封公告件。我并不控或回答件的回

 メール自体はどうでもいいとして、なんで簡体字中国語??
 不気味だなあ……と思いつつ仮説を立ててみる。もしかして、SFTのメールボックスに中国から入り込もうとして、パスワードが一致せず、「パスワード再設定」のコマンドが登録済みのサブアドレスに送られた……とか!?
 やんなっちゃうよなあ、もう。D君なんて礼儀正しく今日も公衆電話から連絡くれて「テレビ本当にありがとうございました、今日はNHKのニュースを見ることが出来ました」とか泣かせること言ってくるのに、海の向こうの漢民族ときたら。

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2008.04.14

日本人コンサート

 ダラムサラより。

 まずは、昨日(13日)の夕方、ダラムサラ日本隊がチベット人激励のためのチベットフリーコンサートを行ったことについて。

011 場所はいつものツクラカン前。
 今夜のキャンドルマーチは日本人グループがキャンドル代を払った。法王の居宅を一周するコルラを祈りの歌を唱えながら歩き終えたキャンドルが広場に集まった。その数は700人ほどか。手に手に輝くキャンドルの光が奇麗だ。020
 全員でマニとドルマを唱えた後、主催者がチベットの現状、特に、負傷者が手当てを受けられず死ぬ者もいること、山に逃げている者たちのこと、拘置所での拷問のことなどを報告した。
029 そして、いよいよ日本人隊が大きな垂れ幕と共に登場。と、何とその垂れ幕にはチベット語で『FREE TIBET プーランツェン』=プーランツェン(チベット独立)はチベット語=と書いてあるではないか。
 実はこの数時間前、リハーサルをルンタの屋上でやるというので出かけたとき、既にこの問題のチベット語を見てしまっていた。
 「え、これ誰が書いたの? 今、この言葉、禁句なんじゃなかったっけ? いいのかな……」と言ったものの、「日本人だからいいんじゃありません?」と発起人のシェリーさん(※日本人)の答え。
 それではついでにと、私が音頭を取って、最後に3回ずつ
 「Free Tibet! Free Tibet!! Free Tibet!!!」
 「プーゲェーロー! プーゲェーロー!! プーゲェーロー!!!」
 とやることになり、その練習までやりました。もっとも、これを本当に公共の場でやってもいいかどうか? 主催者側に聞いてみました。どうぞどうぞの顔ではなかったのですが「あなたたちは日本人だからいいんじゃないですか。この前にもそれやったグループいるし」とのことでした。

 メールまだ続きそうなんですが、ここで途切れているのでいったんアップします。(停電その他、回線の不調と思われます)
 キャンドルマーチのろうそく代を日本人グループが出して集会を催し、会場でコンサート、というのがなんともよくてニヤリとしました。施主方式というか、なんともチベットらしいというか。お布施を出して特別な法要をしてもらうとか(カーラチャクラなんか最たるものですね)、お寺にお布施を出してまとめてたくさんの灯明を上げてもらう、とかっていうのはごく普通に行われていることで、マーチやデモもその基本は一緒、っていう。
 (15日追記)
 続きが届いたので紹介します。

 はじめソロで日本人の1人(名前はだいすけくん)がチベットの事を思って新しく作曲した曲をギター片手に歌った。意味もだいたい解ったのであろう、なかなかいい曲だったので、終わったときには会場から大きな拍手が沸いた。
 ここで、シェリーから、チベット語でチベット日本友好連帯の意義と決意が語られ、これから歌われる「上を向いて歩こう」の意味も説明され、一緒に歌おうと呼びかけた。歌詞は事前にチベット人にも配られていた。
 日本人は総勢30人、うち楽器隊が8人。全員壇上に上がって「上を向いて歩こう(Sukiyaki-song)」を、日本語、英語、チベット語で歌った。会場のチベット人も歌ってた。(このチベット語の歌詞は誰が訳したのか良くできてるので送れたら添付します。)
 終わりに再びシェリーの挨拶があり、それに続いて私にマイクが回ってきた。
 
 「最近はこんな言葉はできるだけ叫んではいけないとか聞いてはいるが、俺たちは日本人だし、いっしょに叫んだだけだと言えばいいさ、さあ、FREE TIBET!
すると全員が「FREE TIBET!!」 
私「FREE TIBET!!」 全員で「FREE TIBET!!!」
私「FREE TIBET!!!」 全員で「FREE TIBET!!!!」
私「プーゲェロー!」 全員で「プーゲェロー!!」
私「プーゲェローー!!」 全員「プーゲェローー!!!」
私「プーゲェローーー!!!」 全員「プーゲェローーー!!!!」

ほんとに気持ち良かった!
じつは前からこの場所で一度でいいから、これをやってみたかったのでした。

最後のしめはいつのもように「ツェメーユンテン」。日本人もこの日のためにチベット語でこの歌を歌えるように練習していたので、檀上からも日本人隊の歌声は大きく響いていました。

008  左の画像は、今も続いているチェーンハンガーストライキの様子だそうです。040状況よくわかんないんですが、前に日本人が参加してたときの画像といい、どうして檻に入ってるんだろう。チベット本土の監獄をイメージ?
 それから右は、集会の最後、皆が手に持ってあるいた消え残ったろうそくを供えて立ち去った後の様子だと思います。毎日、こんな光景がくりかえされているんですね。

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2008.04.13

6項目の要求(緊急委の声明)/ウイルス

 ダラムサラより。

http://www.stoptibetcrisis.net/pr110408.html
に4月11日付の緊急委員会からのPress Releaseが載ってます。
本文飛ばして、最後に6カ条の要求として掲げられてるのだけ訳します。

  1. 早急にチベットに独立した事実調査団を派遣すべきこと。
  2. 早急にチベット全土で自由な取材が許可されるべきこと。
  3. 早急に中国政府はチベット全土でチベット人に対する弾圧と残忍な殺戮を中止すべきこと。
  4. 早急にすべての拘束、逮捕者を解放すべきこと。
  5. 負傷しているチベット人が適切な手当を受けられること。
  6. チベット人の移動と、生活必需品へのアクセスが許されること。

 本文自体も訳せたらいいのですが。自分が片手間に英語読める人間じゃないのと、法王事務所で早晩訳すものだったら二度手間になる(文脈違って訳しちゃってたらまた問題になる)のとか、難しい。

 (14日追記)マリコさんに訳していただきました。TSNJのブログなどにも流れますが、こちらにも引用させて頂きます。ありがとうございました。

 即時釈放への要求
 国連人権高等弁務官ルイーズ・アーバー(Louise Arbour)氏は2008年3月27日、チベット状況の視察のためチベットを訪問したいと述べた。今週に入ってから、中国政府は現在の訪問は不可能であると回答した。また、中国人弁護士団が根拠のない疑惑で逮捕されたチベット人抗議者の法的弁護を熱心に申し出たことに対しても、中国政府は申し出を拒絶し、彼らのチベット入域を禁止したのみならず、「中国の内政問題に関わらないように」という警告を発した。
 上記の事柄は、中国政府がチベット内の人権を蹂躙し、世界にチベットの情勢を露呈したくないということを顕著に示している。人権が奪われているというだけでなく、罪のないチベット人囚人の件で、弁護士たちが法にのっとり、法的な弁護を提供したいという職業的権利も奪われている。
 チベット内外の、チベット人の精神と決意は、これまで以上に強まっており、それらは正義と真実に根ざした闘争という性質を持っているが、中国政府はその事実を隠す事に躍起になっている。チベット問題は、真実と平和に価値を見いだす世界中の何百万という市民たちだけではなく、中国政府に圧力をかけつづけている多数の宗教指導者たち、著名人、各国のリーダーたち、議会のスポークスマンや代表者たちに受け入れられている。
さらには、ここ数週間の間で、チベットを支援する議決案は、 EU議会とアメリカ下院議会で採択された。
 中国政府はチベット全土に軍隊を送り込み、弾圧を続けている。中国政府は、チベット人に愛国再教育を施してダライラマ法王を非難させ、「ダライラマ法王のチベット帰還を支持しません」と述べる書類に署名させている。このような弾圧的政策の中でも、「悲しみと喜びの中、わたしたちは共に立ち上がる」というポスターがチベット各地に貼られ続けている。
 全てのチベット人のため、チベット問題が素早く、平和的に解決するよう、菩薩の真言を捧げるため毎日集っているチベット人に感謝の意を捧げる。

 チベットの重大な局面にあたり、我々は次の6項目が速やかに実行されることを、国連と国際社会に訴える。


 こんな騒ぎのなかだけど、13日は、間隙を縫って中国人留学生と過ごした。
 チベ友のひとりが心込めて教えた日本語学科の、第1期卒業生からたった一人が日本への留学に成功。進学先に仙台を選んだとのことで、「はじめまして、○○せんせいからご紹介いただいたDです」とがちがちに緊張した声で連絡くれたのでした。
 駅から大学に直行し、まだ街中へ降りたことがないというD君をつれてとりあえず藤崎に近いアーケード街周辺でお昼を食べる。「とりあえずこのへんが城市だしね」「コマーシャル(商業)ですね」「うん」
 欲しいものは、と訪ねると、「大丈夫です」との答え。
 「携帯は? 暖房は? 冷蔵庫は? テレビは? 洗濯機は? 電子レンジは?」
 「携帯は水曜日に買う約束をしています」
 「今日なら私、一緒に買い物手伝えるし、今なら、車があるから大きいものも寮まで運べるよ?」
 「……テレビが買いたいです」
 音が出るものが何もないから夜寂しいです、ラジオを持ってこようと思ったけど新しく買うのはもったいないと思ってやめて持ってこなかった、今ちょっと持ってきてたら良かったと思っています、と、ぽつぽつ話す。
 それで一緒に郊外の「セカンドマーケット」に。しかし、中古テレビでも20型以下のなんて見あたらない。ブラウン管のテレビにも1万円以上の値段がついている。「これは、新品を買うよりは安い値段なんですよね?」と気落ちした声のD君。まあそりゃあね。元が大きくて高いからね。1台だけ、フナイの16型のかなり古いのがあったけど、それも「現状渡し」という但し書きつきで4800円の値段がついていた。D君、「どう思いますか」と心動かされた様子。というか、最初から、一番安いのを買うつもりでいたのかも。
 私、テレビは今アナログ放送がデジタル放送に切り替わる途中で、アナログのテレビを買ってもあと3年くらいしたら使えなくなる、デジタル放送になっても見られるテレビは液晶テレビといって高いタイプで、でも場所が少なくてすむ、などという説明を試みるも、撃沈。そもそもブラウン管が中国語でなんて言うのかさえ知らない(笑)。
 「数年しか使えなくても、安ければいいです」
 4800円は安いのか? 2011年には使えなくなる、しかも現状渡し、動作保証なしの中古テレビ。一方のD君は、まだ日本の物価に目を回していて、大学から繁華街に降りるバス代の片道200円でさえ「バス1回が食事1食分なので驚いて、町に行くときは歩いて行こうと思ってました」なんて言うんだぜ。
 ……考えた末、私は決めて、提案した。
 「あのね、私の家にテレビがあるの。古いけど、小さくて、まだ動くと思う。それもあと3年で使えなくなるの。それでよければ、それをあげる。いい? あと3年しか使えないよ。それから、捨てるときにお金がかかるよ」
 「いいです」
 オーケー、私だって早晩、地デジ対応のテレビに買い換えなければいけなかったんだし。自宅に寄ってテレビを持ち出し(確認したら1994年製だった、まぁよく動いたわ)、これからここで生活する、という彼の寮を訪ねて、――ちょっと唖然。
 ボロい……。私が80年代終わりに過ごした北京の留学生楼よりボロいかも!
 部屋には机とベッドと動かないスチームがあるきりで、壁ははがれてコンクリートがほぼむき出し、今どきサッシでさえない窓枠は固まったパテがずるっとぶら下がってすきま風が吹いてる。
 「大丈夫じゃないじゃん! 寒いよ!」
 「服がたくさんあるし、布団もあるから大丈夫」
 「冷蔵庫は? 洗濯機は? カーテンは? テーブルもいるでしょ?」
 「私はまず、勉強に必要なものを優先して、冷蔵庫は、まだなくてもいいですと思います。今日は、テレビが欲しかったので、テレビがあるようになってそれで十分です」
 泣ける……。
 テレビをつなごうと思ったら、部屋のどこにもアンテナ線がない。壁に埋め込みの端子もみつからない。「ちょっと聞いてきます」と管理人室に出ていったD君がしょげて戻ってくる。「テレビのアンテナつなぐとこ、ないそうです……」
 D君は「水曜日に買いに行きます」と言うけど、ザーッという砂嵐しか出ないテレビと彼ひとりを残して帰る気にはなれず、「車で行けばすぐじゃん」と説き伏せて、室内アンテナを買った。
 往復の車内で、D君がぽつぽつ身の上語り。第1希望の大学進学に失敗したこと、日本語学科は第2希望だったけど、今は日本語を勉強して日本にも来ることができて自分の将来はどうなるかわからないけど幸運だったと思っていること、留学するのに親戚がお金を貸してくれて卒業したら返すこと、ほかの中国人留学生たちはもっとピンチュン(貧窮)な家の子も多くて来日翌日から働いたりするけど、自分も大変だけど、勉強を優先にできるアルバイトが見つかればいいと思っていること……。

 あえてこの日は五輪の話題やチベットの話題は持ち出さなかったけれど、いつかそんな話をする機会もあるかもしれないけど、そのときはそのとき。頑張れD君。


 ウイルスメールが届いている話。
 「mlogan@ohchr.org」というメールアドレスから「Embassy of Japan in Foreign(Update)」というタイトルで「April_20_HR_Tibet.zip」という名前の添付ファイル。関係者のML(ただし参加登録はオープン)にも同じmlogan@ohchr.orgから「Conference on Human Rights in Tibet」というタイトルで同じネームのzipファイル。
 メールの内容は

Conference on Human Rights in Tibet General Assembly resolutions on April 20, 2008 on human rights in Tibet held the meeting mainly on whether the Communist Party of China on Tibet monks slaughtered monks and assault incident, as detailed in the annex to the specific content of documents, internal reference. Attached(Optional paper read English and Tibetan)
For further information, contact Marty Logan at mlogan@ohchr.org, Tel: (+977-1) 428 0164, Ext 321 or (+977) 98510 16922 (mobile), website: http://xxxx.ohchr.org

という感じで、アリっちゃぁアリな感じなんだけど、流れてすぐ「発信元が中国です、注意を」との呼び掛け。ファイルを開けた人からは「TROJ_PIDIEF.GDというウイルスが検出されましたので注意」という報告も。
 MLの投稿者は参加メンバーに限定しているけど、メンバーに該当するアドレスはなし。いったん登録してウイルスメールを送ってすぐに会員削除した、ってこと? マメだなあ。

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2008.04.12

治療求める日

 仙台自主イベント終了。徹夜で頑張った、私。
 


 ダラムサラも連日のデモが続いている様子です。きょう(12日)届いたメール。

001  今日(12日)は動乱の負傷者が、速やかに適切な治療を受けられることを求める行進の日でした。
 銃弾で負傷しながらも手当を受けられず死んでしまうということが実際今チベットで起きているのです。007 このことは先日も電話の話として伝えましたが、他にも同様な報告が多くあります。
 平和的行進が機関銃で蹴散らされ、人々は山や森に逃げ惑い、捕まったものはひどい拷問に会い、負傷者は手当も受けられず死んで行く。これはまさに地獄です。
015  何故に日本のメディアはオリンピックトーチの話とともにこの現状を伝えないのか?
 次の記事など読むと何だかな?と思う。
 http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/
20080412AT2M1101N11042008.html

 中国側の発表を鵜呑みにした風の表現、中国語の表記だらけ。
 チベット側発表の情報はなぜ載せないのか? アムドまで出かけて行って、中国側の情報だけ流すとはアホだね。019 彼ら中国駐在の記者たちはチベット語放送を聞いてないのだろうか? 少なくとも亡命政府の発表する最新情報を知らないわけはない。私は聞いている、知っていると思う。ただ知っていて取り上げないだけなのだと思う。

 あれ? 3枚目の画像のおばあちゃん、なんか見覚えがある。「ヤク・レストラン」入り口近くに露店を構え、パンデンを売っているおばあちゃんじゃなかった? (気のせいかもしれないけど)
 ちなみに、「次の記事など読むと」の記事というのはこんな感じ。

 チベット騒乱1カ月・中国当局、再発阻止へ「アメとムチ」
 【同仁(中国青海省東部)=XXXX】中国チベット自治区ラサで起きた大規模騒乱から14日で1カ月を迎える。中国当局は被害を受けたラサの住民を対象に、生活補助の支給や医療費の免除を実施する一方、チベット仏教僧への愛国主義教育も徹底。騒乱が波及した周辺のチベット族自治州では武装警察の警戒が続く。「アメとムチ」の懐柔策でデモ封じ込めを図り、混乱の再発を何としても避けたい考えだ。
 3月中旬以降、僧侶らによる数百人規模のデモが2度発生した青海省黄南チベット族自治州。中心部の同仁県にあるチベット仏教寺院「隆務寺」に8日午後、製めん用の小麦を大量に積んだ5トントラックが到着した。先導したのは同省公安庁の車両。付近住民は「当局の食料援助が最近始まった」と説明する。(07:02)

 で、中国駐在の記者がチベット語放送を聴いているかというと……聴いていないような気がするな。北京語できるだけでも優秀なほう(英語ですませてる人も多いはず。外信部、国際部の記者が行くのは中国だけじゃないからね)で、ましてチベット語なんてできる人は……。
 中国語表記の地名ばかりなのは、現状、残念ながらチベットは中国領であって中国のつけた地名が新聞表記上の“正式名称”になってしまうのは紙面表記の決まり上やむを得ないことだったり。ただ「そんなもんさ」ではなく、それこそが、悲しい現実の証左として存在するんだと思います。
 しかしレコンとはいいところ狙って行くなあ……。

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2008.04.11

ツェーメーユンテン

ダラムサラからのメールです。

 今日のデモは、今回の動乱で連れ去られ、拘置所、或いは既に監獄にいるチベット人たちを解放せよ! 拷問をやめよ! 正当な裁判を開け! と主張するものでした。
 ただ、今日もスローガンを叫ぶことは一度もなく、「*菩提心の歌」(?)のみ唱え続けていました。最後に「*ツェメーユンテン」の祈りで締めるのが最近のデモのパターンです。
 こうした連れ去られた人たちの話の一つとして、今日TCHRDにアップされてた記事を以下要約紹介します。

<拷問された僧侶が釈放されたが、彼は精神錯乱状態であった>
先の4月1日にラプラン僧院の僧7人;
Labrang Monastery in Sangchu County, Kanlho "TAP", Gansu,
on 1 April 2008. The arrestees are: 1) Gendun Gyatso, 30
yrs, 2) Gyurmey, 40 yrs, 3) Gelek Gyurmey, 30 yrs, 4)
Sangay, 30 yrs, 5) Samten, 32 yrs, 6) Yonten, 34yrs, and
7) Thabkhey, 30 yrs.
が逮捕された。そのうち最後にリストアップされているタップケは数日後に解放された。しかし、その彼の体は全身痣だらけで、精神錯乱状態だという。明らかに拷問を受けたのだ。その他の僧侶たちも同様の拷問を受けている可能性が高い。責任を逃れるために、拷問の末死にかけたり気が狂った拘置者を家族に引き引き取らせるのはいつもの中国のやりかただ。

9日に外国プレスの前に現れた僧侶たちの記事も短く出てます。
詳しくは
http://www.tchrd.org/press/2008/pr20080409.html

 まったく、この拷問の話は9-10-3(グチュスム)のメンバーから嫌というほど聞いていましたが、それがまた、今度はチベット全土で、今まさに行われているのです。

 ラジオでは、3日に多数の死傷者が出た、ギャマのトンコルゴンパのいまの状況を現地からの電話で伝えていました。まず、その日に銃弾を受け治療を受けれないまま、死んでしまったものが2人いると名を上げて報告した。まだ銃弾が体の中に入ったままの者もいる。中国側は6日、僧院の僧侶に対し「5日以内に全員自首せよ、さもなくば僧院を破壊する」と布告した。400人近くいた僧侶のうち今僧院の中にいるのは老僧と子供の僧ばかりで、他のおよそ300人は山に逃げたままだ。デモの後連れ去られた人の中で帰された者もいるが、まともな者はほとんどいない、多くのものが歩くのも困難な状態で帰って来る。また当局は逮捕者の家族に対し、釈放させたければ1万元払え、と言って来ているという。電話してきた人は年配者であるのか、「まるでまた文革の時代に戻ったみたいだ!」と最後に言った。

「ツェメーユンテン」の日本語訳を添えました。
もう一つの「菩提心の祈り」はチベット語の発音では

ジャンジュップ センチョック リンポチェ、
マケパナ ケギュルチ、
ケワニャンパ メパネ、
ゴンネ ゴンドゥ ペルパルショー

意味は
「至高にして尊い菩提心よ、まだ生まれ出でずば、今まさに生れよ、すでにこの心、生れしものならば、衰えることなく、益々大きくならんことを」
です。
※菩提心(他の有情を救うために悟りを得ようと願う、決心する心)

 ツェーメーユンテンの訳は、添付ファイルのWordのバージョンが合わないので、違うPCで開けてご紹介します。
 (14日追記)
 .docxファイルを.docに変換できました。

ツェーメーユンテン/真実の祈り

三宝に帰依いたします

無量の徳の大海とともにあられ
身寄りなき有情を一人子の如くおぼしめす
三世の諸仏、諸菩薩、成就者たちよ
どうか、わたしのこの真実の嘆願に耳傾けたまえ

聖俗二辺の懊悩を払い、最勝の仏の教えは
全世界の利と幸の吉祥を増長せしめる
どうか、法に巧みなる、賢者、成就者たちよ
十行の増大を示したまえ

清め切らぬ、かつての悪行の果
その環境の故に絶え間なき苦に喘ぐ薄幸なる有情たち
どうか、耐えがたき病、戦争、飢餓等すべての恐れ寂滅し
喜びの大海の内に、安堵の息をつけますよう

とくに、ここ雪の国チベット、仏法と共にある国に生れし有情たち
悪徳、蛮行、非情なる共産の大軍に
喘ぎ打ちのめされし血と涙の流れ
速やかに断たれんがため、愛の力の大軍が生まれますように

煩悩の魔に惑わされ、その蛮行により
自他ともに破滅に向かう者たちを憐れむべし
残虐なる者達に、善悪の目を得させるため
慈悲、友愛が生まれ
吉祥のうちに、すべてが結ばれますように

久しくの心底よりの悲願、チベットの完全なる自由
吉祥が果たされますよう
聖俗の自然に溶け合う宴と呼ばれる国を再び享受する幸運が
一日も早く訪れますように

仏法とそれを守るサンガ、国と国民のために
何よりも大切な己の命や財を投げ出し
千万の苦を耐え続けし人々が
ポタラの王の慈悲に守られますように

そう、守護尊観音菩薩の威力により
仏、菩薩たち照覧のうちに
雪山の国にて祈りの大海をなせし善果が
今ここに速やかに現前いたしますよう

現空、法空深遠なる縁起と三宝の悲の力と
この真実の言葉の力、過たぬ縁起の真理の力により
私たちの真理の祈りが妨げなく
一日も早く実現されますよう

 「ツェメユンテン」は、法王が亡命されてまもなく、ご自身で作詞されたものです(もっとも最初から歌にするつもりで作られたかどうかは不明)。
 チベットに残した者たちのことを思って歌われたのです。
 今では国歌よりこの方がポピュラーなのです。
 チベット人は合掌しながらこの歌を歌います。チベット人には泣ける歌詞なのです。

ですね。私が、初めてのダラムサラ、水曜の朝のコルラの最後で皆が歌っているのを聞いて自然に涙が出たのは、たぶん、こっちだと思います。

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2008.04.10

葬送の日

 4月10日は、ダラムサラの亡命チベット人組織の「統一委員会」が決めた「葬送の日」。チベットの武力制圧で亡くなった死者を弔い、中国政府への抗議の意思を示すのです。
 日本でも、西麻布や新宿などで毎日続けられているチベットの平和を祈るキャンドルライティングが、きょうは、前日にチベット人からの希望で護国寺に場所を移し、お寺の配慮で本堂に上げていただいて、追悼と世界平和の祈念の読経を上げていただき、蝋燭を供えたそうです。もちろん、ダラムサラからの呼び掛けにつながるためのチベット人たちの希望だったことは間違いないと思います。

035_s 今日は朝から葬儀でした。
 早朝ツクラカンの前庭には疑似死体が20体ほど並べられました。今日からの3日間は世界中のチベット人が動員されます。インドだけでデリーに5000人、ムンバイに3000人、ハイデラバードに3000人、チナイに1000人、コルカタに2000人と言ってました。044_s

 今日から3日間はチベットのレストラン(もちろんルンタも)、商店は閉まります。学生も子供も老人も葬儀に参列するためです。
 今日(10日)は、遺体も還らない現在わかっているだけで159人のチベット人犠牲者の、擬似遺体を担ぎ行進し焼き場に赴き供養して火葬する日。明日(11日)は2300人を超す逮065_s捕者が拷問を受けず釈放されることを求める行進。明後日(12日)は銃弾などで負傷しながらも手当を受けられない負傷者が治療を受けられるように求める行進です。

 壇上には緊急委員会議長が立ち、チベット内部の現状を説明しました。そのなかで「事件のあった各地の僧院はすべて軍隊に包囲されており、出入りができない状態、そのうえ水道、電気が止められている、中の僧侶たちは食糧も尽きて命に危険がある状態のところが多い。各地でデモに加わった僧侶や一般人が逮捕を恐れ、山や森に逃げ隠れている。しかし周辺には軍隊が到る所におり、検問所も多く、移動することは禁止されている。助ける手段がない、この人たちも危険な状態にある。拘置所や監獄では非情な暴力が振るわれる」との報告もありました。074_s
 その後、4kmほど離れた火葬場まで疑似死体を担いで行進しました。喪に服した黒いチュバの女性も多く見られました。行進中、スローガンは何もなく、終始「菩提心の祈り」のお経が唱えられました。供養の儀式の後、河原に並べられた死体に火が放たれました。

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2008.04.09

続・春の嵐(報道被害)/ チベット式応急治療法/ニントプリン/ラブラン蜂起

 精神的状況は悪化の一途。
 朝も昼も夕方も、ワイドショーや情報バラエティ番組が公式聖火リレーに触れている。どれもこれも、ロンドンやパリの混乱ぶりをセンセーショナルに紹介、もみ合いになってるとことか、血だらけで取り押さえられる活動家とかを映した後で「聖火は長野にも来るんですよねー!?」「長野は大丈夫なんでしょうか!」とカメラは長野の商店街へ。
 ちゃっちゃっちゃっちゃ……とおどろおどろしいBGMに乗せて町行く人にインタビュー。
 (長野市民)「長野はあんなふうになってほしくないですねぇ」
 インタビュアー「チベット人が抗議活動をしに来る計画を立ててます」
 (長野市民)「えーっ、そうなんですか、怖ーい」
 インタビュアー「どう思いますか」
 (長野市民)「長野にはチベットを持ち込まないでほしいですねぇ」
 (東京の街頭)「(イギリスの映像を見て)チベット人もちょっとやりすぎじゃないっすか? もう暴力になってるじゃないすか? 中国人への恨みを、外国で関係のない聖火ランナーにぶつけないでほしいですね」
 ……ああもう何もコメントしたくない。私的な感想を口にする、街頭インタビューの当事者は悪くないよ。でもそれが、何の付随情報もないままに電波に垂れ流されて、残るのは「チベット人がきたら長野が危ない」っていう漠然としたイメージだけ。
 “暴動”前の去年から、「非暴力で」「平和的に」「合法的に」「正々堂々と」訴えたいことを声にしたいんだ、って、それだけを考えて、市役所や警察にこっちからコンタクトして、どうしたら法律に違反しないか、周囲とトラブルなく意見を表明する機会をつくれるか、相談してきたチベット人の行動も何もかも無視されるの?
 デモもやりません、集団も作りません、拡声器も持ちません、場所も指定したところから動きません、ただ横断幕で意思表示できればいいです、って、たったそれだけの希望さえ通るかどうかわからない状況で、なにが憲法の言論の自由の保証だよ、とか悲しくなりながら、それでも「個人行動での抗議がトラブルになるのは避けたいからなんとか調整したい」って、聖火リレー成功との両立を願ってるチベット人と、「さぁ長野どうなる!?」って何かが起きるのを期待させて煽る“情報番組”の、どっちが暴力的なのよ
 で、追い討ち、社会貢献活動でも広く知られるマラソンランナーに「聖火リレーの走者はなにも悪くないのに、身の危険を感じながら走らなくてはいけないのはおかしいです。(あなたも走りますが)はい、不安がないといったらうそになります。ダライラマさんが平和に、と呼びかけていることをもっと考えてほしいですね」とコメントさせて、チベット問題そのものにはいっっっさい触れず、「大丈夫か長野!」で終わり。
 友人が取材に応じたワイドショーは、わざわざシメのナレーションに「チベット学生自由組織(※SFTのことらしい・笑)の日本支部からは、まだ逮捕者はでていないようです」って締めたそう。
 なにそれ。“これから逮捕されるかもしれないけどね”って当てこすり!? ふざけんな。そのワイドショー、プロダクションの電話取材が当たり柔らかく「暴動シーンのみを流すチベット報道は間違っていますよね、そういう切り口を正したいんです」なぁんて甘い言葉を並べて電話コメントを要請したから、期待した友人は「いい取材だったので明日が楽しみ」とまで言ってたのに、ホント最悪。
 友人もチベット人も、テレビメディアとの付き合いなんてこれまでまったくない、ほんと普通の人なの。メディア側は「テレビに出たら顔と名前が売れてあなたの意見が広まる」なんて基準ですぐに「ギブアンドテイク」とか言い出すんだろうけど、その論理自体が傲慢なんだって。そっちが一般人を、電波に乗せる商品として、対価も払わず、おもしろおかしく消費してるだけじゃん。
 友人たちは、マスメディアになんて載らなくても、ウェブサイトとか会報とかで地道に身の丈にあった活動をしてきたし、それはこれからだって続く。この機に名前を売り込もうとか有名になろうとか思う訳がない。何か自分たちがこれまで接してきた事実を話すことが、少しでもチベットを知ってもらうことにつながるなら、と思って協力した友人たちが、正反対の仕打ちを受けて、振り回されて精神的にぼろぼろになっているのが本当に許せない。

 チベット人は、命を危険にさらして行動しているのに。殺されている人がたくさん出ている、今も続いている、そういう状況で、チベット人がなんでこんなに面白おかしく消費されなきゃいけないのか。悔しくてしかたがない。


 「もう、自分はどうしていいか分からないです」
 深夜、ずっとひとりで取材に応えてきたチベット人と話す。はあ、とため息が混じる。「なんか、チベット人が聖火リレー壊すって言うじゃない。テレビの人、皆『どうして北京五輪に反対しますか』って聞くね。『反対じゃない』『五輪反対してません』て言っても聞いてくれない」
 「海外のチベット人の暴力行為をチベット人としてどう思いますか、なぜあんなことをするんですか、て何度も言われて。でもあれは彼たちのやったことで、日本と海外は違うじゃん。僕たちは、日本で、非暴力で、ってやってるだけで、海外のことで責められても答えようがないじゃん……」
 背後に車の走るような音が聞こえる。
 「家じゃないの? まだ外にいるの?」と聞くと、電話がたくさんかかってくるから、小さい子供や家族には聞かせられないから、アパートにいられなくて出た、という。胸が詰まる。電話は涙声になる。
 「いま、チベット人がこれから長野で暴動する、とか思われて、チベット人は怖い、みたいになってる……。テレビつけると全部『チベット人が妨害してます』って映る……。みんな、チベット人が悪いって思ってるよね。これで、チベットの国旗を持って長野に行ったら、僕たち、犯罪者みたいに思われて、石をぶつけられたりするんじゃないかな……怖いよ。長野に行くの怖い。外に出るの、怖い。どうしてこうなっちゃったんだろう」
 日本で僕たち何か悪いことした? どうして? と尋ねられて言葉がない。なだめる言葉も見つからない。

 「あと、へんなことばかり聞かれる。『ダライ・ラマは結婚していますか』とか」
 チベットのことを何っにも知らない人が電話かけて来るんだね、と答えつつ、それにしてもひでえなそりゃ、と局名を頭に刻む。そんな的外れ、かつ冒涜的な質問をチベット人本人に直接投げつける前に、自分で調べろ。何でも聞けばいいってもんじゃねえぞ。
 「それから、『反ダライ・ラマ主義のチベット人は日本に何人いますか』って。反ダライ・ラマって何? どういうこと? そんな人がいるの?」
 いやーそこまでワケわからん展開になると私もなんと言っていいか……。反ダライ・ラマって、チベット仏教を否定するチベット人、ってこと? 中国政府側の立場でダライラマ法王を批判するチベット人ってこと?(だとしたら、中国国籍のチベット人がダライラマ法王を賞賛できるのか、「フリーチベット」って言える状況なのか、そっちで考えろ)

 「一生懸命チベットのことを話しても全部無視されて、長野で何するかばっかり聞かれる。チベットでは、今日だって、アムドの寺院で警察がお坊さんを撃って、何人か殺されたって言ってるでしょ。でも、そういうニュース全然なくなっちゃって、長野しかテレビに出ない。長野でチベット人が暴れる、危ない、って。どうして? それニュース?」

 AFPの中国語版には、甘粛甘南蔵族自治州卓尼県で僧侶の騒乱が発生、公安に鎮圧されたことが分かった、と載っている。

 「反ダライ・ラマとか、なんでそうなるの、おかしいよ。本当に今日はもう、何か一つ間違えたことを言ったらずーっとテレビに流れて、チベット人が悪く思われるどうしよう、と不安でそればかり考えて。でも、きちんと話せたかもと思っても、チベットのことが悪く出てる。もう、どうしていいか分からない」

 朝から電話が鳴り続け、午前中「これから行く」って電話があってテレビが来て、午後は新聞の人が来て、夜帰ってきたらまたテレビ局から電話で取材依頼があり、「もうたくさん話したしつらくていやです、って説明してるのに、テレビの人が、だったらなおさら意見を言わなきゃダメだって強く言われて、断り切れなくて……」午後9時過ぎにテレビ局に行って、午前零時ごろまでカメラ回されていろいろ聞かれていたらしい。一般人を午前0時まで拘束って、どんなテレビ局だよ。もう信じられない!!
 取材断ろうよ。「SFTJapan活動してます、っていってるから、だから答えなきゃいけないって言われて……」いや、それ義務なんかじゃないから。頼まれるまま断り切れずに全部受けてたら精神的に潰されちゃうよ。ああ、でも人が良くて、口べたで、頼み込まれたら強く拒絶できなくて、ああ言えばこう言うで日本語で言い返せないでいる間に取材を受けることに誘導されちゃうんだろうなあ。ああ、誰か日本人が防波堤になってあげないといけないのに、何もできなかった、ごめん。
 中国政府からチベットを守ろうとか言う前に、日本で、メディアスクラムからチベット人を守らないと。助けてください、ほんと。


 ダラムサラから、逮捕されるくらい頑張れ、と言われたので、日本では、冗談でもチベット人が「聖火リレー失敗したらいいな」なんても言えない異様な雰囲気なんだ、と伝えたら、なぐさめられた。

 中国が今までに、今もチベット人にやってることに比べれば何の暴力でもありません。中のチベット人は実際、銃口に向かってそうして闘ってるのですし。
 中国がそれをどう利用しようが、日本の馬鹿メディアがどんな解説をつけようが、大したことはないのです。デモとは、注目を利用する為にやるものだし。
 RFAでこのところ毎日、海外でのチベット人やサポーターの活躍について報道されていますが、それに対し本土からは、「大変な激励になる。私たちを助けようとして声を上げてくれてる人々が世界中に沢山いると知ることは、私たちを大層勇気付けてくれる」と電話が掛かっている。日本からのニュースもそうなればいいと思うだけです。

 みんなで静かに座ってるだけというのもいいんじゃないですか。第一、法王はトーチを妨害しないようにとおっしゃってますしね。心は玉砕だが体は静かに歩いたり座るだけ、というのは仏教的でいいですかね? 相手がそれで解ってくれるならね。

 要するに、チベットに対する愛情問題だからね。泣き叫ぶもの、助けようと突進する者もいるわけですよ。
 チベット人の勇気が今の腰抜け日本人に解るわけがない。真理のために死を覚悟することを知っているアムドパやカンパの心を誰が知り得よう。死を覚悟する僧侶たちの心を誰が知ろう。


 続いてこんなメールも。

 2日前のRFAで放送されていた中で興味を覚えた話について。
 カムのタウ(発音はダウが近い)での事件について、現地からの銃弾を受けた人たちの電話の終わりに「沢山の人が銃弾を浴びたり、暴行でけがをしたが、捕まることを恐れて病院に行くことができない」という話があった。その後ですぐに「このようなけが人に対し、どのような緊急処置をほどこしたらよいかについて、これからチベット医学院のテンジン・ターユ医師にお話を伺います」と、アナウンサーの声。その後、アムド語訛りのターユ医師が話し始めました。
 面白そうなこと言っているな、とは解るのでしたが、いかんせん訛りについていけずはっきり解りませんでした。そこで、ここはK君、と思い、チベット医学院を卒業して今はインターンをなさってるK医師に、直接その先生に会って(強調はうらるんた)レポートして頂きました。以下、その興味深い? チベット式応急手当法の一部を紹介します。

 まず、傷を負っている場合には第一に感染症(化膿)を防ぐことが大事だということで、もし市販の薬が在るならそれを使いなさい、ない場合にはアラッ(蒸留酒)で洗いなさい、無ければチャンでもいい、それもない時には自分の尿、動けない時には人の尿でもよい、できればこの場合8歳の子の尿が手に入れば一番の効果が期待できる。
 化膿を抑えるためには食事についても気を付けるべきだ。傷が新しいうちは肉類、古くなった食べ物、バター、卵を与えてはいけない。傷が治ってきたら血液を増やすために新しいバター、ミルク等を与えるとい良い。
 ここで、私が思わず「へーおしっこって本当に化膿止めになるの!?」とK医師に訊くと、「尿はシンブを殺すと経典に書いてある」とのこと。
 「シンブって何?」
 「ブ(虫)だよブ、小さい虫ってことだよ。足が無くて、丸い虫。まあ細菌みたいなものだよな」
 「何! チベット医学は細菌のこと知ってたの?」
 アユルヴェーダからきたらしいのですが、その起源はBC5000年とも!? それは大袈裟としても、少なくともその経典が書かれたのが12世紀だから、その時点までには細菌の存在がインドやチベットでは知られてたということなのです。どうやって? 顕微鏡が発明されたのはいつ? 
 経典によれば、この発見はすべて薬師如来の瞑想直観智に起源するのだそうです。ここから、K君、いや先生と実際の経典を前に相当長いチベット医学論議が始まったのでした。
  話を続けます。次は卒倒した時の対処法。
 ナツメグを砕いてその粉末を布に包み、てるてる坊主状にして、ごま油を加えた熱い湯に浸す。これを頭頂、首の後ろの脛骨、胸の中央、両足の裏、両掌にあてる。これを「モンゴル式お灸法」と呼ぶそうです。ナツメグが無いときにはパンとかツァンパでも代用できる。何もない時には、両足の裏、手のひらを強く擦る。
 ハリを刺す場合には、両手足の指先に計20本、プラス頭頂、鼻の下に射し、少し出血させる。そばでツァンパとバターを混ぜたものを燃やして薫香するもよし。香りのよいお香などは利かない。腫れを取るためには、鳩、無い場合は小鳥の糞を塗るのが一番良い。
 これについてK氏は「小鳥の糞はアルカリ性が強いからシミ、ソバカス予防になるよ。昔の日本では鶯の糞を化粧品として売っていたいたぐらいだよ」と解説。でも、腫れとシミは一緒なのかいな? 
 そして最後になんと、銃弾の抜き方! まずヤギの糞と雀などの小鳥の糞を混ぜ、それに自分の尿をよく混ぜる。それを傷口の周りに塗る。これだけで銃弾は自然に出てくるんだそうです!  以上でした。
 これを現場で聞いたチベット人たちは本気で小鳥の糞など探し始めるかも知れない。どうか火事場の神秘現象により奇跡が起こりますように。

 あまりの「チベットらしさ」に嬉しくなった。やっぱチベットっていいわ。というか、独自の文化、価値観があるってすばらしい。と思うのでした。


 続いて、ダラムサラ郊外の集落ビルの近くにある、心身障害者施設ニントプリンに行った話。
 同行した1人は、私が12日に仙台で一緒にキャンドル灯す女性と、去年、一緒にカイラスを回った人。去年ラサで人数合わせのランクルチャーターをするまで男性と知人女性は面識さえなく、その女性と私も、仙台への転勤がなかったら知り合うこともなかったはず。偶然か必然か、不思議なもので、それが「縁」なんでしょうね。

 今日、日本人7人、インジ2人でニントップリン(ダラムサラにある子供のための心身障害者施設)とノルブリンカを訪れました。
 ルンタでも何人かをスポンサーしてたよね。今は50人の子供たちがここに暮らしてるそうです。最近完成したお堂の中で、子供たちが大きな声でオーマニペメプーンを唱え続けていました。この念誦は心を落ち着けるのにとても役立つ、とラモ・ツェリン館長さんの話。
もっともそこに集まった子供たちはダウン症の子供がほとんどですから、その念誦もばらばらです。でもみんな一生懸命唱えています。
Img_5475080409  実に、ここだけでなく、今ではチベット人のいるところどこでも、法王の呼びかけにより皆寄り集まってこの観音菩薩の真言を唱え続けているのです。
 写真に写ってる手前の女の子はその中でも一番大きな声で激しい様子で唱え続けていました。でも目が合うと、ふわっと明るい笑い顔になりました。
 実はこの寺も私の設計です。その中でこの子たちが一生懸命祈っている姿を見て、私は正直泣けてきました。


 そして、チベット人も心配していた、チベット本土の話に戻る。

http://phayul.com/news/article.aspx?id=20452&article=
Tibetan+monks+protest+in+front+of+foreign+reporters
%3a+witness

 さっきBBCにラプラン僧院の僧侶たちが、国旗をかざしながら、法王の名を叫ぶところが流れました。今日のことです。画面に映った僧侶たちの運命は……ですね……。

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2008.04.08

チベット緊急報告会&追悼の集いin仙台/春の嵐

■チベット緊急報告会&追悼の集いin仙台■

 <呼び掛け>
 私たちは、チベットでの平和的デモに対する中国当局の過剰な弾圧と、その後に起こった騒乱及び武力制圧、そして多数の死傷者の発生を深く憂慮しています。チベット問題について、事件はなぜ起き、背景には何があるのか。急ではありますが、チベットやモンゴルの視点から多角的に報告し、ともに考える会を開きます。合わせて、弾圧の犠牲となった命を悼む集会を実施し、いま全国で開催されているキャンドルライト・ヴィジル(祈りの灯)のひとつといたします。

01日時:4月12日(土)午後2時半
場所:青葉区中央市民センター(小ホール2)
    仙台市青葉区一番町2-1-4
    会場℡ 022-223-2516
主催:チベせん(チベットサポート仙台)

<内容(予定)>

  • 挨拶&ラサ現地報告
  • いまチベットで何が起きているか
    (チベット問題の概説と背景の説明、現地からの声)
  • 中国の人権状況について…モンゴル民主活動家 フビスガルトさんの話
  • 今できる行動の紹介(署名やファックスアピールなど)
  • 終了後、参加希望者で追悼の集いを開きます。ご自宅に余ったキャンドルがある方はお持ち下さい。

 チラシ(PDF)のダウンロードはこちら。


 突然、朝から、メールや電話の問い合わせが殺到。
 どのメディアも考えることは同じ、ロンドン、パリでの聖火リレーを受けて、「じゃあ長野では」と、一斉にコメント取りに走ったのかと推測。TSNJ代表に掛かった電話、「もんぜんぷら座」に掛かった電話、その他の知り合い経由、“手当たり次第”という表現がぴったり。個人情報を公開していない私人の私がこうなんだから、なんかの団体の代表になってる人たちはいったい、どうなってることやら。

 大手スポーツ紙に電話応対した友人から「午後6時までにメールで画像送ってほしいんだって」と困った声でSOS。「締め切りなんだって…」。時計を見たらあと15分しかない。その新聞社、個人が草の根で会社勤めの傍らやってる支援活動を、専門の広報担当者を置いてる大企業か芸能プロダクションと勘違いしてるんじゃないか? 一般人つかまえて「締め切りが」だなんて、まぁやってる奴をみたことがないわけじゃないが、言われた側はこっちには関係ねーよ、って思うわなぁ。送ったけど。
 そしたら15分くらい経ってまた携帯が鳴って、友人が「ごめん、せっかく送ってもらったのに。また電話が来て、もっと文字がはっきり映ってるのがいいんだって……」。写真提供を「15分後に」と依頼した上に絵柄の注文までつけるんか、×××は。

 仕事しながら職場のテレビを見ていたら、消火器を手にした男性が乱入したロンドン、若い女性が道路に座り込んで通せんぼしたパリの映像が緊迫した音楽とともに流れ、「各地でチベット人が反発、大混乱」とテロップ。で、画面が切りかわり「さて、日本では……」というナレーションとともに、善光寺の門前の落ち着いた町並みが。
 なに、それ。煽ってんの? チベット人が世界各地で暴れてるよ、日本も危ないよ、チベット人に注意しろ!! とか言ってんの? あるいは、「長野はどうなるんでしょうね~~(ワクワク)」って、何か混乱が起きるのを期待してるの?? 胃がせりあがるような気持ちになってトイレに立った。

 ワイドショーのカメラが2台来た、というチベット人が「いろいろ質問されて、これで答えるの失敗したらチベット人全体の問題になる、と思うともう怖かった。『トウロクしてるか』って何のこと? 意味分からない質問もあった。本当に怖かった……」。そうだよね、いろいろ話しても前後切られて使うの10秒だもん、怖いよね……。
 友人のところにはもっとひどい電話取材があったみたいで「チベット人の妨害工作をどう思うか、日本でも同じことが起きるんじゃないか、って一点張り。ダライ・ラマ14世が冷静に対話を呼びかけているとか、自治区の暴動と制圧だけに抗議してるんじゃなくて1959年からの根深い問題があるんだとか、説明しても全然聞いてくれなくて、また同じ質問をしてくるの。何か言わせたい言葉があって、それを言うまで電話を切らない、みたいな感じで本当にあの記者嫌だった」と、最後は涙声。
 私は「どんな形であっても、チベット問題がこれだけ大きく取り上げられることは少ないんだから利用してやるくらいの気持ちになってくださいよ」などとえらくポジティブな言われようもしたけど、それ、言ったのは取材するメディアの側。そんな取材する側に都合のいい考え方押し付けて、免罪符になるかぁ?

 ……と長野の嵐で1日が過ぎ、12日開催の仙台のイベントは、なんとあと4日しかないというのにやっとチラシが出来たところ。これ、もしコピーしても、撒く時間さえないんじゃない? 悲惨な結果が脳裏にちらつく。うう……


 ダラムサラからは私信が(お見舞いありがとうございます)。

 お早うございます。
 ダラムサラは嵐も去り空気も洗われ、山は新雪に再び覆われ、ヒマラヤ晴れの温かい日々に戻りました。腰の加減は如何ですか? 腰は大変ですよね。私の長年腰には泣かされましたよ。結局ヨガなどやって腹筋と背筋を十分に鍛えないと、根本的には治らないでしょう。早めに対策を考えないと、年々悪くはなってもよくはなりませんよ。 私は今日は寝不足にもかかわらず、朝いつものように6時半からのヨガに行きました。今日は誰もいなかった。もっとも1人はとっても気持ち良くて、雪山に向かって気持ち良くヨガしました。その後下に降りれば、焼きたてのアンパンが待っています。このところの朝は充実してます。
 このところのロンドン、パリ、これからのサンフランシスコの様子を見てると自然に日本のサポーターへの期待も高まるというものです。期待に応えてさてどんな行動をするのか? 何人逮捕者がでるのか? 期待してますよ!
 それにしても昨日書いた悲しい最新ニュースはその人たち知ってるのでしょうかね?

 そんなこと期待しないでください(泣)。喜ぶのはメディアと中国政府だけだよ……


 ちなみに、腰のほうは鍼灸治療に初挑戦。
 中国語を教えてもらってた(現在挫折中)先生のご主人が鍼灸師(日中双方の免状を持っている)で、前から顔なじみだったので、イチかバチか(と言ったら失礼ですが)駆け込んでみました。
 舌の色を診るところから始まって「へえ、メンツィカン(チベット医学占星術研究所)みたい」。……って、ここでチベット基準出してどうする。
 初めてだったので次に何をされるか想像がつかなくて怖かったけど、いやぁ、効くねえ! さすが東洋の神秘。手首とか足の甲とかわき腹とか予想外のところに打たれて「ひーーっ」て感じでしたが、だいぶよくなりました(すたすた歩けるように)。もうちょっと通います。「有朋堂」ってところです。

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2008.04.07

「法王を批判するなら死んだほうがましだ」

 ダラムサラより、4月2~3日にカムで起きたデモと衝突、死者について。

 まずは、もうご存じでしょうが、最近カムの二つの地区で起こった衝突について報告します。
 どちらとも同じガンゼ県でのことです。でも二つの町の距離はそれほど近くないとか。
 一つはジタンのトンゴルゴンパ(Tongkor Monastery <Ch: Donggu> in Zithang Township, Kardze County, Kardze "Tibet Autonomous Prefecture (TAP)",Sichuan Province)で起こった話。もう一つは、もう一つはタウのニャツォゴンパから始まりました。タウについては今だ状況ははっきりしません。

 ジタンでは確認されただけでも8人、電話では15人という情報もあります。事の起こりは4月2日に、愛国教育チームが僧院に来て、例によりダライラマ法王を批判することを強制したことからだ。それに対し僧院長のロプサン・ジャミヤン、僧のイシェ・二マがまず従おうとしなかった。それに続いて多くの僧が「ダライラマ法王を批判するより、死んだ方がましだ!」と叫んで、その日この愛国教育チームを追い出したという。
 次の日、数百に及ぶ軍隊と公安が僧院に押し掛けた。ダライラマ法王の写真を探し出すために本堂をはじめ各庫裡を徹底的にかき回した。その間僧侶たちは相当抵抗したらしい。
 あげく、70代の長老僧ゲシェ・ツルティム・テンジン師と26才のツルティム・プンツォックを逮捕した。

 それに対し数百人の僧侶が政府の役所に向かって、2人を解放するために行進を始めた。それを見た一般のチベット人が次々合流して500人以上の行進となった。
 中国側は午後8時には2人を解放すると、一旦約束した。しかし約束が守られないと知った市民と僧侶が再び政府の建物に向かった。それに対し中国は発砲した。
以下は今判っている犠牲者名簿です。

According to sources, those killed in the shootinginclude: Zangden, monk, 27 years old from Tsangyoe Village, Phurbu Delek, 30 years old, Tseyang Kyi, 23 yearsold female, Druklo Tso, 34 years old, female from GugraVillage, Tenlo, 32 years old female from Gugra Village andidentities of three could not be ascertained at themoment. Three monks, Nyima, Kalpo a.k.a Kabhuk and Thupten Gelek originally from Sheru Village and monks of Tongkor Monastery sustained bullet injuries and are known to be incritical condition. Other reports cited the death of atleast eight Tibetans after the shooting. There is no information on the whereabouts of Tsewang Rinzin, a disciplinary master of Tongkor Monastery.

現地からのある電話では既に15人は死んだ、9人は確認した。何十人も撃たれた。と言ってました。

 もう一つのタウゾンのニャツォゴンパについては、ほぼ同様の経過の末、3日に10数名が撃たれたとのことです。銃弾を2発受け重体のアニラを病院に連れて行ったところ家族全員が逮捕されたという話など、同じく現地から入った電話が伝えています。
 詳細はまだわかりません。現地との電話がまるで通じなくなったとのことです。

 この地方のリタンでは2007年8月に、ロンゲ・アドラという52歳のチベット人が地域の競馬大会の折、檀上でダライラマ法王を讃える演説をして逮捕されたことがあります。
 その後、リタンでは愛国教育キャンペーンが強化され、多くのチベット人が逮捕されました。次第に表だって法王を讃える風潮が起こっていたようです。


再びダラムサラより。

 カンゼのトンゴルゴンパと朝書きましたがトンコルゴンパというほうがチベット標準語に近い呼び方でしょう。
 この事件について、今日、街の張り紙の中に新しい情報を見つけました。これはダラムサラにある、カムのその地方出身者によって組織される団体の発表です。ほとんどは直接電話によって集められた情報でしょう。

 トンコルの町はカムのガンゼとダゴとセルタのちょうど中央くらいに位置します。
 3月10日のラサでの暴動の後、町には次第に軍隊の数が増え始め、僧院のすぐそばを射撃訓練所とした。脅すような銃弾の音がしばしば轟き、僧院は緊張した。
 中国政府は「町のすべてのチベット人家族は、一家200元ずつ、軍隊駐留の燃料費を支払うこと、従わないものは厳罰に処す」との命令を出した。
 4月2日、僧院に愛国教育チームが来て、僧院長のロプサン・ジャミヤンに対し「ダライラマを批判し、分裂主義的活動を誹謗する」という書面にサインするよう要求した。僧院長はその時「私にできるかもしれないことは、このままだと起こるかもしれない、僧侶や市民のデモを止めるということだ。しかしダライラマ法王を批判するなど、死んでもできない」と答えた。するとチームはそこに来た本当の動機を明かした。「みんなにもっと暴れてもらいたくて来たのさ。そうすりゃまその場で数人は射殺されるだろう。他の皆はそれで怯えてこちらの思うままになるというわけだよ」と言ってその日はそのまま帰った。
 その日までに既に町には80台の軍用トラックが集結し、約4000人の軍隊が配置されていた。翌3日早朝には軍隊の小グループが僧院に押し入り、法王の写真を探して僧院内を荒らし廻った。その間、僧侶たちは抵抗し、ダライラマ法王を讃えて叫んだ。多くの僧侶が激しい暴行を受けた。74歳のツルティム・テンジン師及び27歳のツルティム・プンツォクが逮捕され連行された。
 午後の祈祷時、僧院事務長のロプサン・ジャミヤンが事の次第を説明した後、この「法王を非難せよ」という書面にサインすべきかどうか皆に問うた。イシェ・二マという僧が立ち上がり、「俺は死んでもサインなどしない!」と叫んだ。他のすべての僧もこのとき立ち上がり、全員決してサインしないと誓い合った。
 祈祷会の後、僧院から政府の建物に向かって、連れ去られた2人を取り戻すための行進が始まった。それに次々と民衆が加わり、子供や老人を含め700人ほどになったという。僧侶と民衆は「ダライラマ法王が早くチベットに戻れれますように!」「チベットはチベット人のものだ!」と叫びながら行進した。政府の建物に到着した時、一人の役人が現れ「1時間ほどしたら(2人を)解放する」と空約束をした。
 しかし、夕方になっても約束は果たされなかった。それを知って再び僧侶、民衆が集まりデモを始めた。今度はその人たちに向かってマシンガンが数回に分けて発砲された。約70人が撃たれ、そのうち名前が確認されただけで8人が死んだ。(名簿省略)
 遺体はすぐに軍隊が運び去り、家族には手渡されてはいない。その他にも行方不明者が多数いるとのこと。また、中国側はこの事件について外国に報告した者を密告した人には2万元~8万元の報奨金を出すと電話番号付きで広報しているという。


 ダラムサラからは後で短い追伸が届き、

もう一方のタウの事件についてはhttp://www.rfa.org/english/news/breaking_news/2008/04/05/tibet_clash/
に最新情報が載っています。

とのことでした。

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2008.04.06

ラジオにびっくり/法王のメッセージ

 ダラムサラからメール。

 先ほど(4月6日10時半)法王はツクラカンで祈祷会の後、<チベット人に向けてのメッセージ>を読み上げられました。http://www.dalailama.com/news.htmに全文掲載されています。とりあえず。


 午前0時までの仕事を終えてから、腰が痛いので職場のソファに横になって休みながらメールの応対など。ちょっとうたたねしてしまったみたいで、はっと気付いたら午前5時近く。いかん、このままじゃ翌日勤務の同僚と顔を合わせて「なにやってんすか」ってことになってしまう……と、慌てて職場を出る。
 自宅との往復は車で、運転中はたいていラジオつけてるんだけど、エンジンかけるなり、「……さて、この、チベット問題なんですけどね、今週もチベット問題について語ろうと思います」。
 わぁびっくりした。午前5時だよ? 普段の自分の行動パターンとはずれた時間に、たまたまラジオつけて、そこでチベットとは!
 じりじりしながらタイトルテーマ曲聴き終えて、「日曜の朝はまじめに、モーリーの、アーリー・モーリー・バード!」とか言われてようやく分かった。ちべ式で紹介されてた(キャンドルとか取材に来たっていう)J-waveの番組って、これか!!! すいません、知っていれば今さらビックリでもなんでもないことでした。
 番組のテーマは、マスメディアには流れないチベットの情報がインターネットなどの市民メディアに活発に流れている、そのネチズン(ネット市民)の動きについて考えてみたい、というもの。前ふりで、チベット問題についてはmixiなどが非常に活発に動いており、背景には、ネットやmixiの世界では同じことに関心を持っている人同士がつながりやすい傾向にあり、したがって、関連情報が集中する構造がある、という分析をしていて、これはなるほどなぁ、と感心しました。
 “ネチズン”としてどんな例をあげるのかな、と気になったんですが、とりあえず腰も痛いし自宅のまわりをぐるぐる運転してるのも疲れたのでそこまで。すいません。あとでネットで聴こう


 再びダラムサラより。

 今日は亡命チベット人はこぞって一日中念誦、祈願する日と決められていました。
 朝9時、法王はツクラカンにお出でになり、そのまままずターラ菩薩二十一尊の真言を唱えられ始めました。中に千手観音菩薩への祈願文を挟んで、再びターラ菩薩の真言、そしてオマニペメフーンを一時(この時、法王の手元、数珠が繰られるところがモニター画面に大きく映りだされていました)仏賛、普賢行願讃、締めくくりにツェメーユンテンでした。
 法王は終始顔を少ししかめていらっしゃるような、きびしい表情に見うけられました。いつものように仏を脊に人々に向かうのではなく、本尊のお釈迦様に向かって座られ、一心に祈られておりました。
 このあと、法王は一旦席を外され、しばらくして「チベット人へのメッセージ」を読み上げられました。「これは外人には秘密なんだけどね……ははは!」と最初にユーモアをおっしゃったりされました。
 法王が去られた後も午後4時まで他の約3000人程は念誦会を続けるのです。
 本土のチベット人にも今日の一斉祈祷会のことは伝わっているかもしれません。中国はまた、静かな祈りに対し銃弾で答えるかもしれません。


200804061724001  画像は、知人から「紀伊国屋の緊急ダライ・ラマブックフェアの様子を撮ってもらったので送ります」ともらった画像。
 ええええーー! 紀伊国屋(って新宿東口のビルのとこだよね?)こんなんなってるんだ! すごいよ。知人もメールで「ちょっと感動です、ううう」って書いてたけど。ほんとう泣けてきた。

 自分が今何してるかというと、12日の仙台報告会の準備打ち合わせ(広報宣伝せずにいったい誰が来てくれるんだ!!!)、19日の名古屋デモについてツェリンさんの代理でメールやりとり、SFT日本では25日の長野アピールの打ち合わせ、SFT日本を団体としてしっかりさせるための口座開設もろもろの準備、それからネレンカンの子供たちの絵を展示できないかという企画にとりあえずデータ整理、TYC(チベット・ユース・コングレス:チベット青年会議)から突然来た要請に応える準備、聖火リレーランナーになにか働きかけをしてみてはどう? みたいな提案とか、あとは腰痛との闘い(くーー)。これでも地方在住だから東京でのもろもろと一線置いてるだけマシだと思う。
 それにしても、マスメディアからのニュースが減った分、亡命政府やダライラマ法王の公式サイトやTCHRD、SFT本部で配信されるニュースを速やかに翻訳して出していく情報担当者みたいなのが欲しいよなあとか、亡命政府発表のニュースのチベット語地名カタカナ書きはやっぱりわかりにくいよなあ地図あればいいのにとか、やりたいこと、思いつくことは後から後から増えてしかたない。

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2008.04.05

ダラムサラより5日/カム再び緊迫

 腰痛が出ました。やばい。
 仙台ではサクラも咲いて暖かくなってきたというのに……なぜ。トシか。


 5日届いたダラムサラからのメールです。

 ダラムサラは今日は朝から、久しぶりの本格的嵐です。冷えるなと思っていたら、吹きつける雨は、霙交じりとなって来ました。
 明日は法王自ら導師となって、朝から1日中、供養祈願会が行われる日です。このままだと、とても寒い荒れた1日となりそうです。
 明後日(7日)は<頭丸める日(?)>です。私は昨日すでに剃りました。どうせその日には剃らないわけにいかないだろうし、その日になると、街のあちこちで無理やり抑え込まれて剃られ血だらけとなる光景とか、この際女も剃るべきだ、いや剃ろうということで、家の中でも夫婦が仲良く、あるいは争いながら剃りあう光景とか、この際シラミ予防に最適な口実ができたと、学校の生徒が全員坊主となる光景とか……想像するのは実に面白いですね。これももう剃ってしまった人の余裕ですかね。

 そういえば一つ、この前ルンタレストランで話を聞いたお坊さんを覚えてますよね。彼が家族からの電話で聞いたとして伝えてくれた、アムドのホッカのデモのことが昨日だったかのTCHRDの記事にやっと載ってました。写真付きなので時間のあるときぜひ見てください。
http://www.tchrd.org/
 ただひとつ私が聞き間違えたのか、デモは27~29日に発生したのではなく、25、26、27日だったようです。TCHRDの記事には彼の弟のことは載ってませんでした。馬でのデモについても書いてなかったな……。TCHRDの最近の他の記事にも目を通してみてください。
 今日の記事には、16日から始まった騒動で30人ほどの死者が出たアムド5区で、お坊さんが2人自殺した話が書かれています。1人は若い僧。すべては自分のせいであって今獄に捕まっている者たちには何の責任もない、と言って責任を負うつもりで自殺した。もう1人は老僧。もう1日でもこれ以上中国の下で生きるつもりはない、と言って死んだとか。
 Radio Free Asiaのチベット語放送を聞いていると、ライブでどんどん内地から、特にアムド、カムから電話が入って来て、現地の状況を伝えています。まだまだ至るところでデモや衝突が起こっています。みんな緊迫し、高揚したような声が多いです。ただ、残念なことにアムド語やカム語がそのほとんどでして私の今の語学力では、細かいところまでははっきりは判りません。

 衝突に至る根本原因はさておき、最近のケースの一般の成り行きは以下のようです。
 まずは中国の役人たちが上から命令され、警官、軍人を伴って各地方の寺、僧院に仰々しく出向く。全員を本堂に集め緊急特別政治教育集会を開く。そこで各尼僧に強烈なダライラマ批判を強要する。ここまでは、これまでも長年続いてきたことなのでなんら特別のことでないのです。
 ただ、今はどこの田舎のチベット僧だって、ラサやアバで多くのチベット人が殺されたことは知ってる。だからそう簡単に、はいそうですとは言わない。それどころか、もしもその数に置いて僧侶が多勢なら(チベットの僧院には僧が100人200人いるのが当たり前)、その役人たちを追い払ったりする。
 そのあとはまず、寺や僧院の高僧が警察に呼び出され、最後通知のようなことを言われる。いうこと聞かないなら、大変なことになるぞ、軍隊を沢山呼ぶぞ!と脅す。高僧は僧院に帰ってみんなと話し合うが、この際多くの場合全員断固抵抗を決意する。
 もちろんその後、軍隊が数百から千人単位で押し掛ける、部屋に押し入られ僧はその場でしこたま殴られる。その時、必ず何人かを連れて帰る。
 残った僧侶たちは仲間を釈放せよと政府の建物や警察所に向かう、それを見たり知ったりのチベット人は僧侶の行進に加わる。どんどん数が増す。
 こうなると、場合によれば(中国の場合)、発砲、射殺ということになる。
 まったく中国は黙って寝てろ! です。

 後もう一つのタイプは最近の犠牲者のことを思い、各寺、僧院、あるいは普通の俗人が集い死者を弔う法要を行う、あるいは行おうとする、それを知った地方政府、警察、軍隊、がその法要を蹴散らす。それに対して……

 それにしても、最近のデモは大方、まったく平和的方法で行われているようです。それでも命がけであることには変わりありません。


 ダラムサラから、として紹介しているメールの多くは、中原一博さんからのもので、以下は、少し前に届いたメッセージ。

 (新華社経由の映像にはチベット人が商店を襲ったり車を横転させたりしているシーンばかりが写っていて、「武力弾圧やむなしという世論形成のための工作だ」とか「やらせだ」なんて意見もあるけど)
 私の思うに中国はすべてのビデオの中から必死に探しても、あの程度の暴力シーンしか見つけられなかった訳ですから。まるで大したことはしてないことの証拠ではあります。 これがその場で銃殺することを正当化する立派な証拠となりえるというのが中国なのでしょう。
 さっきBBCの生中継で、ギリシャでの聖火点火式の出来事。
 中国のオリンピック協会のえらいさんの誰かが、スピーチを始めると、その後ろに突然チベット人らしい男が現れ、黒い国旗のようなものをカメラに向かって示しました。すぐに警備員に取り押さえられましたが、BBCはそののちそのシーンを何度も流しています。
 
 その後、聖火が点火されるところを見ていて思いました。
 このともしびが本当にチベットの暗闇を照らすかもしれない、本当はチベットだけじゃない、世界を救うともしびになるかもしれない。
 これほど善悪のはっきりした戦いはない。だのに多くの人々は実に騙されやすい。これは心を守る戦いだ。中国の態度は良心と人間性への挑戦だ。
 ただ多くの国々や企業は金のために目をつむることであろうが、個人はそうある必要はない。中国により今まさに失われようとしているチベットの文化、社会、宗教はすべて心を基としている。温かい心、慈しみの心、真実に基づいた智慧、心の解放、これらがチベット人の求める心だ。少なくとも金持ちが尊敬されはしない。この価値観は生き延びるべきだ。
 このままチベットの心が消えて行くなら、そして中国がここまま経済的、政治的、軍事的に強大になるならば、これから先少なくとも50年は世界は益々暗くまた浅はかになっていくことでしょう。
 本当は今、世界の人々は己の心を守るがごとくにチベットを守るべきなのだ。


 夜中までの勤務でひとり職場に残っていたら、深夜のニュースでまた「チベットの……」。同じタイミングでダラムサラから短いメールが届く。

 TCHRDにもアップされたようですが、3日にまたデモ隊に軍隊が発砲し多くの死者がでたようです。At least eight shot dead in Tongkor Monastery in Kardze
 ラジオでは15人との情報もありました。

 NHKのフラッシュ(短信)だったんだけど、「発砲」とか「死者」とか、おだやかじゃない言葉が並ぶ短いニュースの間、画面には「資料映像 四川省甘孜蔵族自治州」として、明らかにダルツェドだよなーって町並みが写る。
 大きな川が流れていて、両岸に中国風のコンクリートの建物が並び、隅にチュバを着た女性がちょっと写りこむような、それほぞ民族色のつよくない、中国の辺境のよくある少数民族地域、って感じの映像。いつ撮影したものかは分からないけど(たぶんけっこう前のような気がする)、ただ淡々とカメラが回り、映る人も商店も単なる素材として風景の一部になっている。そこには、暴動とかデモとか、あるいは政府の抑圧だとか人権侵害だとかはみじんも映りこんでいなくて、ただ表面的な風景だけが映っている。
 でも、たぶん、ずっとチベットはこうだったんだ。水面下にはいろんな大変なことがあり続けても、そこに生まれて育って暮らすごく普通の大勢の人たちは、ただ家族が大過なく穏やかに過ごせることを一番に願ってきたと思うんだ。この画面に映る人たちは、いまどうしているんだろう?
 カンゼの(配信映像なしで音声のみの)ニュースが読み上げられるとき、NHKではいつもその、同じ資料映像が流れる。そのたび、「ダンゴはそこじゃねーだろ」「タウはそこじゃねーだろ」と心の中で突っ込もうとして突っ込みきれず、ものすごく悲しい気持ちになるのでした。

僧侶ら8人死亡とNGO 四川省、死者15人の報道も
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008040501000814.html
 【北京5日共同】インドに拠点を置く非政府組織(NGO)チベット人権民主化センターは5日、中国四川省カンゼ・チベット族自治州カンゼ県で3日夜に起きた僧侶や住民らと治安部隊の衝突で、僧侶と女性を含む少なくとも8人のチベット民族の住民らが治安部隊の発砲で死亡したと発表した。
 米政府系放送局、ラジオ自由アジアは5日までに、衝突で15人が死亡、数十人が負傷したとの目撃者情報を伝えたが、同センターは信頼できる消息筋の情報として発表。さらに多くの負傷者が出て、拘束者も多数に上っているとしている。
 中国国営通信の新華社は4日、暴動で地元当局者1人が重傷を負ったと報道していた。
 チベット人権民主化センターによると、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世を非難し「愛国教育」の徹底を図る当局者が2日に現地入り。しかし、僧侶らは「命に換えてもダライ・ラマを非難することはできない」と拒否した。

 チベット人権民主化センターの元記事はこちら。 

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2008.04.03

地図にないくに

 ダラムサラから。

 2日前、朝から来たばかりの僧侶にインタビューするためにネルレンカンに行きました。
 時間が悪かったのかドミトリーには僧は誰もいませんでした。そこに知り合いを訪ねてきた僧を2人見つけたので、早速話し掛けました。
 2人ともアムド、青海湖の近くの小さな村の出身で、今は南インドのセラ僧院にいるそうです。1人は8年前、もう一人の若い方は2年前に亡命して来たそうです。2人とも故郷の僧院に居たそうですが、たびたび政治教育班が僧院に来て、ダライラマ法王を批判するよう強制されて、中国に居るのが嫌になった。今は自由の国でしっかり勉強できてうれしい、とか。
 自分のいる時には大した衝突はなかったけど、こんなのを見たことがある、と話してくれたのは次のような話です。よく知ってるおばあさんはいつも首に法王の小さな写真を着けていた。ちょうど中国人の軍人が通りすがりにおばあさんのそれを見つけた。すぐに老婆の首から写真を引きちぎって、道に投げ捨て、足の裏で踏みつぶした。それを見て老婆は「フーチンタオの写真をよこせ! 今すぐ踏みつぶしてやる!」と叫んだとか。すぐに軍人はその場で老婆をめった打ちにして、どこかへ連れて行ったそうです。

 若い方の家族から2日前、電話が来たとのこと。僧院に委員会の役人やら警官が大勢来て、法王の写真を僧院からすべて撤収せよと迫った。でも人数で勝っていた(約100人)僧侶たちはそれを拒否し、小競り合いの末彼らを追い返したそうです。
 それで私が、法王の写真とか飾ってたの? と聞くと、「田舎だから寺でも普通のチベット人の家でも中国人が来ないところにはちゃんと飾ってあったよ」とのことでした。
 それから、僧院長が警察に呼ばれ、従わないなら軍隊を呼ぶ! と言われたそうです。でも、それからどうなったのか? 電話が通じないのだそうです。きっと今回は僧侶たちはあくまで従わないと思う、ともいってました。

 ネルレンカンの外に出ると偶然9-10-3(グチュスム)の副会長に会ったので、「何か新しい情報は?」と聞くと「昨日ベルギー経由で、ガンデン僧院に近いメトクンガでアニラ1人と青年1人が殺されたと言って来た。今名前を確認してるとこだ」とか。
 メトクンガで数百人規模のデモが起きたのは確か3月17日のはず、まだ続いてたのかな? 今ごろ死者とは? 「どうして死んだの?」「そんなの撃たれたか、殴られて死んだに決まってるだろう!」と言われました。
 だいたい9-10-3にはこのメトクンガの出身者が多い。村には元政治囚も多いはずだし、ここがやらないはずもなかったのでしょう。
 その前にもう1人、最近12年の刑期を終えて亡命してきたカムの元僧侶にもインタビューしたのですが、この話はまた。
 
 ルンタに帰って昼食をとっていた時。前に座っていた僧侶が漢字で詩のようなものを書いているのに目がとまった、連れが早速話し掛けてくれという。はっきり言って私は朝からアムド語とカム語ばかりの頭が痛くなる会話にお疲れのところだったので、食事中ぐらい休めよ! と思ったのでした。相手はアムドに決まってるし。ま、そこは押さえて、話掛けました。
 彼はほぼ学者でした。
 アムドのホッカというところの出身。
 青海大学で中国史を専攻し修士まで行ったそうです。中国の歴史を研究するにしたがい、徐々にその嘘だらけの歴史に気付くとともに、チベットの真実にも目覚めたそうです。そうなると中国にいること自体が苦しみとなって来て、僧侶になろうと亡命を決心したそうです。ダラムサラに来てすぐに法王の下で僧侶になり、ダラムサラのツェンニーロプタ(仏教論理大学)に6年学び、さらにサルナートのサンスクリット大学の修士に今はいるそうです。既に著書が中国語で3冊、チベット語で2冊あるとか。今は学校の休みで台湾のグループにチベット語を教えているそうです。
 彼が話すに、3月29日、家族から電話があった。「今日家に警官がたくさん来て弟を連れて行った。なぜかは判らない。25日から27日まで、街で大きなデモがあった。馬で走ったグループもいる。昨日もまたあった」と話してたという。
 「馬でやったのか! 馬はいいね!」と私が言うと、彼は手で首を切る仕草をして「殺されるけどね」と笑っていいました。失言でした!
 「弟はその地方ではちょっと有名な歌手なんだよ。きっとそれで連れて行かれたにちがいない」
 「弟さんはチベットのこと歌ったりしてたの?」
 「そうだよ」
 「だからか」

 こんな具合でして、ちょっと街で話を聞けば、今、この時点でもたくさん、本土ではデモが続いてることが判るのです。だのにTCHRDとか政府の広報とかは発表していない。これらの件についてTCHRDに確認しても「まだはっきりしない」とばかり言ってました。しっかりしろよな! と少し言いたい。「Radio Free Asia」が一番早いようです。番組の生放送中にカムやアムドから電話がどんどん入り、状況を伝えています。まだまだデモは終わってはいないのです。
 まだまだ今も、銃を向ける中国軍に対し素手で立ち向かう人々がたくさんいるのです。みんな命掛けです。逮捕者はすでに2000人を超えると思います。
 どれだけの拷問が今行われていることか! 想像するのもおぞましいことです。

 その後、TCHRD(チベット人権民主化センター)にもホッカのデモについて載ったようだ、と追伸がきたので、原文を探しました。

3 April 2008 [Press Release]
In solidarity, Tibetans march with prayers in Tsolho
Upon witnessing a massive protests across the Tibetan plateau since 10 March, Tibetan people from all walks of life in Holkha Township, Tsigorthang County (Xinghai Xian) Tsolho "TAP" Qinghai Province staged a peaceful solidarity march and later held a prayer session for those who lost their lives in the recent series of protests in Tibet on 25 March. Following the peace march and prayer session at the township government headquarters, three Tibetans were arbitrarily arrested in an early morning raid in their home by the People's Armed Police (PAP) and Public Security Bureau (PSB) officials, according to confirmed information received by the Tibetan Centre for Human Rights and Democracy (TCHRD). (以下略)全文はこちら

 「ホッカ」、アムドといっても東西南北広いし、中国側の行政区分でいったらどのへんにあたるのか、確認しようとしてまだできてません。
 この「チベット本来の地名があるのに、一般に流通する地図にはその地名がなく、一般の人には伝わらない」というのは悲しい現実だなぁと思います。この一点だけでも、チベットが主権を奪われた“幻の国”なんだ、と実感するもの。
 知人に、地図見るの大好きな博覧強記の地形マニアがいて、世界地図をものすごく読み込んでいて、ちょっとニュースで細かい地名が出てくると「よし、知ってる!」と喜ぶ人で(世の中には本当にいろんな人がいます)。四川や青海のデモが話題になっても、ニュースだと細かい所ははしょって「四川省では」くらいしか言わないので、その地形マニア氏、残念がって「どこだ、どこなんだ! 中国の地名ならたいてい分かるぞ」というから私が「さっきのはキルティ寺だからガワとかアバって所だと思います。あともう一つはレコンか」と説明。
 「ガワ? おぅアバ! 蔵族羌族自治州な! レコンは?」
 「地図の地名だとトンレンとかドウジン」
 「自治州か?」
 「甘南自治州だったか黄南自治州だったか」
 「あー、あるな! レコンじゃちょっと分からないな!」
なんてやりとりがありました。実際、自分の頭の中でも、レコン→同仁、ガワ→阿[貝覇]、と地図変換して地理を思い出しているわけで。チベット人は、レコンはレコン、ニャロンはニャロン、ロカはロカだ! と言いたいだろうなあ。
 というわけで、「ホッカ」がアムドのどこだか分からないまま記事をアップするのでした。

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2008.04.02

0402再び、子供たちの絵

 再びネレンカン(難民一時収容所)。

0180302  送った1枚は前のと同じく、今日ネルレンカンで撮ったもの。写ってる彼は、去年最初にヒマラヤ越えを目指して失敗し、シガツェの刑務所に半月いた子です。
 彼が今日描いた絵です。描くのを見てて、出来上がったと同時に撮ったもの。
 絵をよく見ると、監獄で僧侶が拷問を受けてる様子を描いています。
0210402  「本当にこんなのを見たことがあるの?」と聞くと、「お坊さんが磔になってるとこは、トラックのうしろに磔になって連れて行かれたのを見たことがあるよ」とのこと。尋問(拷問)部屋のようなその部屋の壁に、いろんな棒のようなものを描いてるので、「これは何なの?」と聞くと「これはいろんな殴る道具だよ」。
 「へーこんなとこ見たことあるの?」
 「中で殴られたりしてるとこは見たことないけど、部屋は見たことあるよ」
 「この中国人の手に持ってるもの何なの?」
 「これは電気棒だよ!」
 
 部屋の外、右側にくっつくようにして人が跪いてるとこが描かれてるので「この人、何してるの?」と聞くと、「この人は中の人を助けてくれって頼んでるんだよ。前にあるのはギャワリンポチェの写真だよ」と答えました。

 この子のちょうど後ろに写ってる地図のような絵は、例の、去年ナンパラを越えようとしたチベット人難民に中国軍が発砲して数人が死んだという事件の絵なのです。外国登山隊が撮影したビデオが公開されたやつです。その、まさに一行に加わってた子供が、ここにきて描いた絵だそうです。

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2008.04.01

チベット・コール

 推奨スローガン(てなんだ)。

02511  昨日(3月31日)昼3時ごろ、ツクラカンの集会で発表された、委員会(Tibet Solidarity Committee)推奨のスローガンです。訳して送ろうと思いましたが、まずは添付してみます。
実際使う前には法王事務所に確認した方がいいかも。

 おぉ、これ面白いですね。しかしちょっと難しいかな。
 「ストップ・トーチャー!」「リリース・リリース!」……やめて父ちゃん! 魚逃がして! とか誤解されそう(しません)。
 「ウェークアップ、ウェークアップ、フージンタオ!」(起きろ胡錦涛!)? 目覚めよ、胡錦涛、とはまたなんか爽やかですな。フージンタオはいいけどウェンジァーパオって誰だっけ、と思ったらオンカホー(温家宝)か。中国人名は日本だと海外と撥音が違うからなぁ。この「ウェンジャーパオ! イン・チベット!」ってのは、温家宝、チベットに行け! ってこと? よく分からん。

 YouTubeとか見ていて思うのは、チベット人のシャウトっていろいろあってやっぱり多少は土地柄が出るのかな、と。「Long Lives!」「Dalai Lama!」なんて定番中の定番のようで、聞こえるとちょっとにんまりします。カナダの集会は「Chinese! Shame! Shame!」の繰り返しで、ほほー、と思いました。(「中国人! 恥! 恥!→中国人、恥を知れ!」で意味はいいですかね)

 日本のチベット・ピースマーチは、ずっと「チベットにぃー」「じゆーをぉー」、「ふりー、ちべっと」「ふりー、ちべっと」という4拍子のゆったりしたリズムでした。3年前、チベット人がマイク持ってくれて、英語で「Free Tibet!」「Free Tibet!!」(2拍子)「What We Want!!」「We Want Justice!!」(2拍子)なコールがわき上がったときはシビれましたね。英語って1音節1拍でコールできて、2拍子のリズムだとタテノリになれるわけですよね。
 音節長くてどうしても拍数が増えちゃう日本語にあって、2音を1拍で発音できるのは「~ン」の撥音くらい。あとは、最後が母音で終わる単語を、前の母音とくっつけて、「アイ」「アオ」「ウア」などの二重母音でむりやりまとめて発音するくらいかなあ。
 ……と考えると、「アン・ポ!」「フン・サイ!」「アン・ポ!」「ハン・タイ!」っつーあの掛け声(撥音+二重母音)は、日本語でもタテノリできる、貴重な、ホントよく出来たコールだったんだなあ。しみじみ。
 3年前に日本語コール考えてたときは、日本語でもなんとか2拍子のタテノリリズムを、と考えて、「チベッ(ト)・に!」「ジンケン・を!」「チベッ(ト)・に!」「ジユー・を!」というのを考えてみた。だけど「こういう風に言ってみてくれる?」ってお願いしたら、チベタンが悲しそうな目をして首をふるふる振るんだ。「そんな早口、言うのもムリだし、何言ってるかも聞き取れない」って。ううう、そうかゴメン。でも英語だとあんなに早口なのになんでよ(涙)。
 というわけでそれ以来も、英語コールは2拍子、日本語コールは4拍子なのでした。


 なんておばか書いてたら、はるかダラムサラからツッコミが!!

 まずはひとつ急いで知らせなきゃね。
 推奨シャウト表の読み方は上から下にでなく、左から右なのです。つまり左側を先導者が叫んだ後、続いて左側をその他大勢が叫ぶというものなのです。
 実は私も最初にこの紙を渡されたときにはなんだか意味不明と思ったのですが、2度目に見たとき、、はは、、、これは左から右に続くのか!と解ったのでした。

 失礼しました!
 画像のコールは、同じ行の左側と右側が対応してたんですね。なるほど。
 「ライアー、ライアー!」「フージンタオ!」(嘘つき、嘘つき、胡錦涛! ……いかんB'zの曲が頭の中に響くぞ)「フリー・プレス!」「イン・チベット!!」(報道の自由を! チベットに!)という具合に対応してるのか。
 わははは、縦に読んだらそりゃ意味不明だ。大変失礼しました。

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