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2012.11.19

イスラエル空爆atチベット系タイムライン

 チベット関係(+中国関係)情報収集発信のためツイッターを利用しています。
 チベット世界がぐっと近く生々しくなる分、世界の他の地域は遠くなり、例えばパレスチナでガザがひどいことになっていても情報がなだれこんでくることはないし、自分自身とおりいっぺんの知識しか持たないですから発言する内容も持たないのですが、そんなチベットタイムラインにもイスラエルのガザ空爆の影が差すことがあります。
 印象に残ったので短く記録します。

 発言しているのは、チベット関係の著作もある四川省出身の詩人唐丹鴻さん。
 四川省成都の出身で、チベットに関心を持ち、ツェリン・ウーセル(オーセル)さんと交流、成都でギャラリーを経営したり、チベットをテーマにした映像作品を制作した後、イスラエル人男性と結婚して、現在はイスラエルに移住、テルアビブで2人の子どもを育てています。

娘が「もし、寝てるときに爆弾が飛んできたら、わたし死んじゃうの?」と尋ねる。私は「大丈夫よ」と答える。「あなたと弟の部屋は家の中で一番安全なの。うちの防弾シェルターは子供部屋なのよ」。さっきもロケット弾が飛んできた。最近の1発は我が家から歩いて20分くらいの町の中心に落ちた。射程距離に入っている。ここ数日、ロケット弾数発が南部に落ち、3人が死亡した。今晩のロケット弾はテルアビブに到達したが、迎撃されたという。
(2012年11月15日)

(「防弾シェルターだって? そんなに危険なところに住んでいるの?」という返信に応えて)

我が家の防弾シェルターはそのまま子供部屋です。湾岸戦争以降、イスラエルでは法律で、すべてのマンションに防弾シェルター設備を義務付けました。鉄板で挟んだコンクリート壁、鋼鉄の厚いドア、窓は防弾ガラスです。(図)
(2012年11月15日)

 作家ウーセルさん、米国の評論家何清漣さん、有名ネットユーザーウイリアムシュー(williamxu威廉退尔)ら交流ある人たちから気遣う返信が送られています。

(ラサで、公安局の監視を受けているウーセルさんへの返信でブラックジョーク)
「私の心配をしてくれるなんて。私のところにはパンダ(国宝=国保)はいないの、あなたよりずっと安全よ」

翌日にはこんな発言も。

幼いこどもには戦争が理解できません。彼女は、なぜハマスがここにロケット弾を撃ち込むのか理解できないし、イスラエルはガザにもっとひどい攻撃を加えていることなどもっと理解できません。子どもはまさに「私に敵はいない」(劉暁波の言葉)…。娘が「ガザにも子どもはいるの?」と聞くので、私は「もちろんいるわよ」と答えました。娘「そこでは子どもが死んだりしてないの?」、私「死んでいるわ」。大人として、子どもにこんなふうに答えなければならないのは、本当に悲しいことだ。(2012年11月16日)

 ツイッターで彼女を知り、言葉を交わした機会は少ないけれど相互フォローになって、共通の知人を介してそれまでのことや近況も知り、複雑な生き方を選んだ女性なのだなあと関心を持っていました。
 漢人でありながらチベットに心を寄せ、当局から「分裂主義者」とされて言論の場を失い、巡り逢った男性はイスラエルの人で、自由主義を標榜しながら弾圧と軍事的紛争を続けている中東の特殊な国へ。渡航前は日本人翻訳者との交流もあり、いくつかの詩作品は日本にも紹介されているそうです。踏みつけられる人がいたら、踏みつけられている立場に立ちたい、と思う人なのではないかと想像するのですが、チベットに漢人の立場からかかわり、イスラエル側に身を置いてパレスチナ問題を見つめるのは、精神的にとても荷の重いことなのでは、と想像してしまいます。
 ツイッターでは、「あなたの詩のファンです、新しい作品が読みたい」と問いかけられ、「もう長いこと詩は書いていない」と答えていました。作家、表現者として思うことをきいてみたい、と考えたりします。

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