権利を行使してきました、という話。
「期日前投票」がすっかり有名になって、もうなくなったと思われてるんじゃないかという「不在者投票」ですが、「本来投票すべき場所に行けないためにあらかじめまたは別の場所で投票する」って制度はまだ残ってたりします。
今回、私は5月に転居して住民票を移動したので、住所移動後3ヶ月たつと載る「選挙人名簿」には12日(公示日)時点でまだ名前がなく、仙台での選挙資格がありません(「立候補しておいて自分に投票できない」と騒ぎになっていた候補者と同じ状況ですな)。じゃあ私の選挙権はどこにあるのかというと、引っ越した後も3ヶ月は抹消されずに前の住所地にあるので、前橋にあるってことに。
引っ越したのになんで引越し前の場所に? と言いたくもなりますが、これは衆院選、参院選の投票だけ。「国の選挙」なんだから、国民(日本国籍者)であればどこに住んでいようと引越ししたばかりだろうと投票できる制度を作ってますよ、ってことなんでしょうな。
知事選とか市長選などの地方選挙は引越しと同時に権利抹消されてますので、転出3ヶ月以内でも、例えば22日に投開票のあった群馬県知事選には投票できません。逆に、仮に例えば29日にダブル選挙で仙台市長選があったとしても、それにも投票できません。
今年3月末~4月には統一地方選があって、全国各地で首長や議員の地方選挙がわらわらあったけど、3月4月っていえば卒業、就職、転勤その他で人が移動する時期。選挙権の空白に落ち込んだ人は多かったんだろうなあと推測してみたり。
究極の不在者投票といえば海外在住者・出張者の「在外投票」。先日みたドキュメンタリー「選挙」の想田和弘監督は、自ら在外投票した様子をブログで紹介してました。
さて不在者投票ですが、まず前橋の選管から投票券(投票所入場券)が送られてきて、「あなたは転居されましたが、前橋市立第3中学校で投票できますよ」なことが書いてあります。前橋までわざわざそのために行けるワケもないので、「現住所で投票します、私は本人です」な宣誓書を入れて入場券を封筒で送り返します。すると、折り返し、遠隔地で投票できる投票用紙のセットが送られてくるというわけです。速達+簡易書留でものものしいのが届いたので驚きました。
中身はこんな。投票用紙が2枚、封筒が4枚、「勝手に開けるな」と書かれて封をされた透明の袋に入ってます。そのほか、群馬選挙区の立候補者名一覧が印刷された紙も。うーんこっちは結果が見えてて、投票の面白みには欠けるんだけど。
それを不在者投票所(期日前投票所の一角にある)に持っていくと、市の選管の人が封を切って中の封筒と投票用紙を出してチェック。投票用紙1枚と封筒2枚のセットを渡されて、「書いたら封筒に入れて、さらにこっちの封筒に入れてください」と言われるので、記入して終わり。
封筒2重はめんどくさいけど、最初に投票用紙を入れる封筒には何も書かれておらず、その封筒を入れる外側の封筒には私の名前や受理番号がでかでかと書かれていて、投票用紙を交付した誰からの投票なのかを向こうの選管が確認できるようになってます。外側の封筒だけ開封して中身を混ぜれば、開票作業中に私が誰に投票したかの秘密は守られるという仕組みなんでしょう。
不在者投票コーナーは閑散としてましたが1人先客の若い男性がいて、まったくの無人ではありませんでした。
しかしこの投票用紙、仙台の選管が送り返すのもたぶん速達+簡易書留で、私の1票に都合1400円の税金が郵送料に使われる計算に(私も最初の80円は負担してるから、総計では1480円かかってます)。コストばか高というか、1票はそれくらい重いってことなのか。黄色と白の投票用紙は全国一律なんだし、わざわざ前橋から送ってもらわずとも、選管同士が宣誓書や交付番号を電子メールでやりとりして、不在者投票所で直接交付してくれれば郵送費は片道だけですむんじゃないか、とか、つい考えました。
Recent Comments